『ファンという集団のうちの1人である』という意識の欠如

最近、〈ファンは「個」ではない〉ということが頭に入っていない人が多い気がする。
誰かを応援する立場である人は今一度それを確認していただきたい。

今話題になっているこのnoteを読んだ。
好きな芸人のネタが面白くなかったときに「面白くない」とDMをし、その他色々なことをしていたらブロックされた、という話。
ブロックされた理由を一つしか挙げていないが、芸人さん側には他にも沢山の理由があるんだと思う。
やっていることが当たり屋と変わらない。

芸人がするネタを面白くないという理由で自分好みに変えようとするところがもう間違っている。
【ファン】としての自分は、あくまで集団のうちの1人であり、「個」ではないんだよ?と私から言ってやりたい。

芸人はあなたに向けての公演を行っている訳ではなく、あくまで「会場にいる全員向けての公演」を行っているのだ。
「絶対にあなたを満足させます」という公約を掲げている訳ではない。
大勢に向けて行う公演なのだから、結果は大満足して帰る客20%、満足して帰る客60%、満足せずに帰る客20%になる可能性だってある。
あなたが「満足せずに帰る客20%」のうちの1人になったのだと思えば、至って正常な現象であるとも言える。

面白くなかったのであれば、また行きたいか行きたくないかの判断材料にすれば良いだけであり、いち客でしかないあなたが、ましてや推しに好かれたいと思っているあなたがそのことを伝えるなんてお門違いにも程がある。
大勢に向けて公演を行った芸人が、そのうちのたった1人の小さな意見を必要としていると思うか?
芸人はいくらだっているんだから、笑いの感覚が合わないのであれば他へ行けばいい。
それでもその「推し」の内面的あるいは外見的な部分が好きで、ファンを離れられないというのであれば、笑いの感覚が合わないことをあなたが我慢すればいいだけ。

ファンなのであれば、「推しに好かれたい」と思うのが普通であって、わざわざ推しに嫌われるような行動をするのは想像力が欠けている。
批判やアドバイスがしたいのであれば、「推しに嫌われる覚悟」を持つべきで、
ブロックされるかも、推しに嫌われるかも、というのは少し考えればわかることだ。

総じて、想像力が足りていない1ファンが想像力が足りていないまま行動し、推しに嫌われた。というだけの話だった。


いいなと思ったら応援しよう!