❝この映画が、女性たちの心の扉を開き、声をあげるきっかけになることを願って止まない―❞|映画『パピチャ 未来へのランウェイ』監督紹介
昨年度の第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品、同年の米アカデミー賞国際長編映画賞のアルジェリア代表に選出され大きな話題を呼んだ映画『#パピチャ 未来へのランウェイ』が10月30日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開となります。
監督を務めたのは、本作が長編映画監督デビューとなるムニア・メドゥール。フィクション映画でありながら「作品の9割が実体験によるもの」と語っている。本作の主人公ネジュマには、実際に舞台である90年代のアルジェで大学生活を送っていたメドゥール監督自身の想いや経験が色濃く反映されています。
{DIRECTOR’s PROFILE}
ムニア・メドゥール
1978年生まれ、ロシア・モスクワ出身、アルジェリア育ち。父は映画監督Azzedine Meddour。アルジェリア内戦時に家族とともにフランスへ移住した経歴を持つ。大学でジャーナリズムを専攻したのち、パリにあるフランス国立映像音響芸術学院の夏季映画監督プログラムに参加。ドキュメンタリーを数本制作した後、初監督を務めた短編フィクション映画『EDWIGE』(11)でサン=ジャン=ド=リュズ国際映画祭Ciné+賞と、ユニフランス短編映画賞を受賞。映画『パピチャ 未来へのランウェイ』は長編フィクション映画第一作目となり、第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された。その後、米アカデミー賞国際長編映画賞アルジェリア代表に選出。第45回セザール賞では新人監督賞も受賞している。
学生時代にジャーナリズムを学び、ドキュメンタリーを制作してきた経歴を持ち、自身が経験した90年代の”暗黒の10年”と呼ばれる歴史について「内戦当時、何人殺されたとか、テロや難民、そういう報道ばかりがテレビなどで世界へ伝わっていましたが、女性たちはどう戦ったか、どう抵抗したか、主人公ネジュマの目を通して、アルジェリアの当時の混乱の中にいる女性の視点で描きたかったのです。」と本作をつくるに至ったきっかけを話しています。
さらに、アルジェリア政府から公的支援を受けて制作されたにも関わらず、本国にて当局により上映中止になった本作。不安定な政治情勢によるものという見方が多いが、その理由について正式な発表はなされておらず、世界中で公開された今も未だ公開の目処が立っていないことについてはこう語っています。
「とても残念なこと。でも色々な方法でどうにか観ようとしてくれている人もいて、とても有難いし励まされる。15万人以上が命を落とした”暗黒の10年”はアルジェリアの人々にとってとてもトラウマ的な出来事で、未だその傷が癒えていない。そのために上映が中止になったのだろうと推測しています。」
真の自由を求め、「自分らしく」生きるために世界のどこかで今も闘い続けている人たちにこの映画が届くことを、私たちも願っています。
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映画『パピチャ 未来へのランウェイ』【10月30日(金)全国ロードショー】
|公式サイト|https://papicha-movie.com/
|Twitter|https://twitter.com/papichamovie
|instagram|https://www.instagram.com/papichamovie/
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