うつ病とコーヒー。コーヒーを飲む人はどうやらうつ病になりにくいらしい[論文紹介]
こんにちは。大量の論文をトピックごとにまとめてみたサイト(Health Journal)を開発しているおもし論です！今回は、コーヒーとうつ病に関する論文があったので紹介します
前回はそうだ、コーヒー飲んで死から逃れよう【論文紹介】でコーヒーを飲んだら死亡率が下がったという研究を紹介しました。
個人的にコーヒーは毎日ガブガブおいし〜ってこの記事を書きながらも飲んでいます。点滴にもコーヒーを使って欲しい。黒汁うめ〜。
さて、コーヒーは美味しいだけで十分なのにさらに至れり尽くせりな効果がどうやらありそうなわけですけれど今回も"コーヒーがうつ病にもどうやら良さそうだ"ということを考えられる研究があったので紹介です！
論文タイトル：コーヒー、カフェイン、および女性におけるうつ病リスク(意訳)
Coffee, Caffeine, and Risk of Depression Among Women
マサチューセッツ州ボストン、ハーバード公衆衛生大学院のMichel Lucas博士の研究によるとカフェイン入りコーヒーの摂取量が多い女性ほど、うつ病のリスクが低いという結果が出たそうです。
米国に住む約5万人の女性（平均年齢63歳）を対象にした１０年間の研究結果だそうです。
うつ病のリスクが低いということは1996年の時点でうつ病の症状がない女性を対象に、
1980年から2004年までのカフェイン摂取量を調査、
2年間の潜伏期間を設けた上で、1996年から2006年までのうつ病発症との関連性を分析。
結果として１日４杯以上飲む女性のうつ病リスクは２０％低かったそうです！
うつ病の定義は、医師から診断されたうつ病または抗うつ薬の使用とした上での研究結果です！
過去にベトナムでコーヒーを飲みすぎてバックパックを背負ったまま動機で倒れそうになったこともある自分もびっくり。この研究結果を予見しての心臓バグバグだったのかもしれません。
データで見るうつ病の相対リスク
先の研究におけるカフェイン入りコーヒー摂取量に関する比較です。
1週間に1杯以下 1.00 (基準)
1日に2～3杯 0.85
1日に4杯以上 0.80
ご覧のとおり、コーヒーの摂取量が多いほど、うつ病のリスクが数値として明確に減少していることがわかります！
４杯以上飲むとうつ病がなんと２０％オフなんてお得だね〜（？！）
え、男は？
はい、パイプカットしましょう。というのは冗談です。キョンシーになりましょうなんて言いません。心を女性にすればいいのです。ということも言いません。
そうだ、コーヒー飲んで死から逃れよう【論文紹介】で紹介した論文では、男女問わず自殺率が下がる結果と一緒に抗うつ効果の可能性について研究では触れられていました。
また、
The association between coffee consumption and risk of incident depression and anxiety: Exploring the benefits of moderate intake（コーヒーの摂取量と鬱病および不安症の発症リスクとの関連: 適度な摂取の利点を探る）
というイギリスの14万人の質問票をもとにした研究では1日あたり2～3杯のコーヒーを飲む人は、うつ病や不安症のリスクが最も低いという結果が出たそうです。
（興味深いことにインスタントコーヒーや、砂糖や人工甘味料を加えたコーヒーでは、このような効果は見られなかったらしい）
因果関係はわからないので鶏と卵問題はある
普段からコーヒーを飲むような人はうつ病になりにくいのか、コーヒーを１日に何度も飲むようなライフスタイル、ワークスタイルの人がうつ病になりにくいのかはわかりません。
もしかしたら他のうつ病に関係していそうな飲料をコーヒーを飲んでいるおかげで飲まずに済んでいるかもしれません。
お茶会としてコーヒーを飲む人はお喋りをよくするので健康だったりするかもしれませんね。
ともかく少なくとも米国に住む約5万人の女性（平均年齢63歳）を対象とした、10年間の大規模追跡調査した結果ということは確かで膨大な人数というだけで不思議と説得力は感じてしまいますね
うつ病以外にもいいこと多いから飲んで損はない（はず）
人それぞれの健康状態や体質の兼ね合いを考えては当たり前の前提として、コーヒーを１日に１杯以上飲む人は死亡率が下がったという報告もあります。
また、コーヒーの摂取は腸内細菌叢の組成と関連しているという研究もあります。ファーミキューテス、アクチノバクテリア、ビフィズス菌が増えたらしい。
そう、良いことがたくさんあるのです。まさに青汁ならぬ黒汁。皆さんも黒汁王子になりましょう。あ、女の人だったら黒汁王妃でんなっ！なんつって〜ガッハッハ！
※カフェインには睡眠障害や不安、依存症などのリスクも知られています。コーヒーをたくさん飲めば良いというわけではなく、個人の体質を踏まえた上で飲みましょう
おまけ
うつ病の治療法についてさまざまな研究を大雑把に知りたい人はHealth Journalのうつ病の効果的な治療法を良かったらみてみてください。
最後にコーヒーと掛けまして、うつ病と解きます。その心はどちらもブレイクタイムをしっかり取りましょう。デス
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