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私の本棚2024年11月⑤

「ベストセラー小説の書き方」 ディーン・R・クーンツ著(朝日文庫)
「サミング・アップ」 モーム著/行方昭夫訳(岩波文庫)

「ベストセラー小説の書き方」は、小説の書き方の本というと、よく出てくる本だと思います。小説の書き方の本というものにアンテナを張っている私の元へもやってきました。古本屋で見つけました。古本じゃなくても、普通にも手に入りやすいかと思います。読みやすいし、これを読んでベストセラーが書けるようになるかはわかりませんが、小説の書き方に興味のある方で、読んだことがなければ、読んでみると、面白いかもしれません

「サミング・アップ」の方は、作家の石田衣良さんがYouTubeでたぶん紹介していた小説の書き方の本を調べてみたら(ちょっと記憶あいまいです。間違ってたらごめんなさい)、タイトルが違っていて「サミング・アップ」として出版されていて、なおかつ、私の大好きな訳者の一人である行方昭夫さんが訳されていて、すぐehonで注文しました。
 行方昭夫さんの訳とは、私の小説の中で一番大好きな本「アスパンの恋人」や「ある貴婦人の肖像」で出会っていて、素晴らしいです。きっと行方さんの訳がなければ、ジェイムズを好きになってなかったと思います。私は、本をよく読むけど、読める本と読めない本があって、現代小説とかだと、ねちねち書いてあったりすると、読み進められません。だけど、難しいよと言われても、すっきりというか、文章と合うと、結構簡単に読めます。だから、私の本棚にある本は、きっと読みやすい本です。
「サミング・アップ」は、書評しようかと思って、たくさん付箋をつけていましたが、なんか簡単な紹介の方が、読んだとき、おもしろいのではないかと思ってこれを書いています。私が気になったところだけより、全体を通して読んでみるといいのかなと思い今回の紹介に挙げました。「月と六ペンス」「人間の絆」で有名なモームですが、結構ヘンリージェイムズについても書いていたりして、私の好きなもの界隈です。「月と六ペンス」は読んだ記憶があるのですが、行方さん訳の「人間の絆」も読みたいなと図書館で見つけて思っていたんですが、長いので、躊躇しています。岩波文庫から出ていて、行方昭夫訳などと書いてあるものは、勝手に読みやすいんじゃないかと勝手に推察しています。行方さんの訳は、翻訳文学が苦手という人でも、文章が読みやすく書かれているものが多いと思います。(私の印象ですが)でも、予算の関係で行方さんの翻訳の本はまだ集められていません。行方さんは、英文の読み方の本なども出されているんですね。開いたことがないけど、原書で読みたい人が勉強するには、きっといい参考書になるんでしょうね。たぶん。
 岩波文庫、ジェイムズとか言われると、難しいって思ってしまう人がいるのかもしれませんが、私には、簡単と言われる本やイラストの表紙の本の方が読みにくいときもあり、本の人の評価ってなんか当てにならないなと思っています。
 モームに興味がある方、モームの作品を読んだことのある方、作家としてのあり方などに興味がある方におすすめします。

よき読書を!


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