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映画感想『デッドプール&ウルヴァリン』+予習リスト

池袋グランドシネマサンシャインのドデカいIMAXのスクリーンで『デッドプール&ウルヴァリン』を観てきました。
初めてあんなデカいスクリーンで映画観たんだけど日本一デカいらしいね。なんか5階建てのビルくらいの高さあるって。作品の好みもあって普段はミニシアターで映画観ることのほうが多いのですが、この映画はなるべくデカい映画館で観てほしい……!と思います。音響も映像も大迫力で最高でした。そしてポップコーン(Lサイズ)を食べまくり

映画館の予告でFワードまみれの怒涛の罵詈雑言を聞かされたときに、もう観るしかないと思ったんだけど、実はマーベル全然詳しくない。それで前日にデッドプール1,2X-MENLOGANを一気見して予習して挑みました。

予習リスト

一応映画4本観て予習していった結果、めちゃくちゃ楽しんで浸れました。
流石に全く予習なしだと感情移入しづらそうなので、ある程度の予習はしたほうが良いと思います。最低限で3作品に絞るならデッドプール1、X-MEN、LOGANじゃなかろうか。

デッドプール1は、なぜウェイドがデッドプールになったのかという基本のバックボーンや周囲の人物関係を理解するために観ておいたほうが良い。(デッドプール2は、デッドプールとウルヴァリンの接点というか今作の前にどんなことがあったのか把握できるけど、まあ観なくても作中の説明で何とかなりそう……。)
ウルヴァリン関係は最低限X-MENとLOGANだけ観ておけば、人物像や人間関係など今作を理解するにあたり必要な部分は大丈夫な気がします。X-MENはウルヴァリンの最強最盛期でLOGANはその20年後くらいの話です。
(ただ今回の映画は、昔からX-MENシリーズとウルヴァリンというヒーローのファンだった人向けのファンサービス的な作品でもあったので、X-MENファーストジェネレーションズとかX-MEN:ZEROあたりも観れれば観たほうが、より浸れるんじゃないかなという気がしました。)
あとはマーベル作品特有のマルチバースや、複数の時空の監視組織であるTVAなどの辺りはドラマシリーズロキを少しでも観ておくと理解が早そうです。観なくても何とかなる気はする。

感想(微ネタバレ注意)

冒頭でも言いました映像も音響も力の入り方が凄まじくて、予算かかってるなと感じました。大迫力のアクションは是非、なるべく大きな映画館で楽しんでほしい。リズムに乗って次々と敵を切り刻み薙ぎ倒すシーンを観ているとあまりの勢いになんだか笑えてくる。

観る前は、ウルヴァリンとデッドプールの組み合わせってちゃんと成立するのか?と思っていましたが、寡黙で他者に背を向けるウルヴァリンと、饒舌で奔放だけど人情味溢れるデッドプールは、意外と噛み合っていましたね。デッドプールは第一作はラブストーリー、第二作はファミリー映画(?)とやってきましたが、今回は友情映画と言っても良いです。FワードのFは、FriendsのFなのかも。

そしてディズニーがマーベルを買収してディズニーの傘下に入ったにも関わらず、デッドプールのキレと暴走具合は落ちるどころか増しています。ヒーロー映画のお約束を弄り、商業的な映画製作のシステムを揶揄しまくる。こんなこと言っていいのか?みたいな台詞のオンパレードだ。
彼はその自由なキャラクター故にマルチバースに適応しながらもその商業主義的なやり方を徹底的に皮肉る。複数の時空を作ってキャラを使い回し、ヒットしなければその時間軸は打ち切り……といったリアルな事情を相手取り、彼は抗戦する。
そして本作は、ディズニーによって買収された20世紀フォックスとその映画作品への弔いでありラブレターでもある。その代表的ヒーローであるウルヴァリンの物語とそれを愛する人々への熱い想いが込められていて、エンドロールの演出は私のような新参者でも胸に込み上げるものがあった。

昔は好きだったけどマルチバースとか言い出してからはよく分からん!という人もいるだろうし、そういう人にこそ刺さる作品なんじゃないかなと思います。


おまけ。これは入場特典。笑

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