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VISION QUEST

日が沈んでから1人マジカルバナナをやってて果たしてこのままで自分のvisionは見つけられるのだろうか。
3日前、食べ物なし、水なし、持ってきた寝袋と虫除けスプレーとノートだけで24時間その場から離れずにじぶんと向き合ってきた。
西表島のカニとヤドカリが大量にいるビーチで。その名もvision quest。あの日の前日ぶっちゃけ物凄く怖かった。多分時間の怖さを知っていたのだと思う。
文化祭準備で寝ずに働いている時とか授業中寝てる時は時間が進むのがとにかく早く感じるし、
YouTubeの広告見てる時とか、キャンプでマシュマロ焼いてる時は時間が気持ち悪いくらいゆっくり進むし、もう、なんやねん。
意外かもしれないけどもちろんvision questは後者のなんやねんの方だった。
その日の日中は運悪く目がギンギンで眠れなかったので暇すぎて仕方なく、西表島研修が終わったらやりたいことリストを作ったけどそれはまた次の機会に公開しようと思う。
時間もわからないのでなんとも言えないけど、意外かもしれないけどもちろんほんの30分が体感4時間くらいに感じた。
そう考えるとたった30分と言っても時間の使い方によっては人生を左右するような時間にもなるしその手で世界を変えちゃうようなこともできる。いつも授業中はこっそりあんぱんを食べながらオフラインゲームをしてぼーっと生きてきたけどその間にまだ人生が終わってなくてよかった。
太陽が自分の真上に上がった頃、リアルに暇すぎて、本当はダメだけど持ってきたパッサパサの味なしおにぎりを食べた。
正直おにぎりめちゃくちゃ美味しくはなかったし、言っちゃえばまずかったけどその美味しさに感動した。
何言ってるかわからないと思うけど口で説明できないからとりあえずほんとは不味かったけど美味しくて感動したわ〜と言っておく。
でも本当に間違いなく人生で1番感動したと思う。
今まで自分が好きな料理とアートを組み合わせて何か新しい物を作り出したいと漠然と思っていたけど、最終的にはそれらの活動が誰かの感動につながれば良いな、と。次の日の朝波の音で全然寝れずに疲れが溜まった体を起こしながら感じた。
朝日が普段とは違う顔をしていて私も違う顔つきになった気分だった。
自分が楽しいと思うことを楽しい分だけやって、感動を誰かに届けたい。今の自分には到底無理だと思うけど、これからの自分の活動が積み重なっていけばいつかきっと誰かを救えると、謎の自信かなんかがいる。
そしてあのおにぎりの衝撃と感動は忘れることのないように毎日を大切に生きていきたいと思う。

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