資格名や仕事の名前に縛られないように生きよう。自分の価値は誰が決めるか
私は理学療法士です。2010年に国家試験に合格し免許を取得しました。この春から12年目になります。
昔スポーツをやっていた頃から、『リハビリ』という言葉は聞いたことがあり、自分でも学生トレーナーさんの勉強会に参加したりして、現役時代の頃から他の選手のマッサージやボディチェックをやっていました。
その夢を叶えるために、一般企業を退職し養成校に入りました。
そして現在にいたる。
一般企業、ITの世界から医療・介護の世界へきました。
色んないいことや悪いことを見てきました。ミクロ(現場レベル)だけでなく、マクロ(業界全体)という視点でも。
そんな中でたまに目にすることがあります。
『この仕事面白くない』
『この資格には未来がない』
『この資格を持っている自分には価値がない』
『一生懸命仕事する気になれない』
色々とネガティブな言葉ですね。
理学療法士に限らずですが、どんな資格でも志高く、自分のため、目の前の患者さん利用者さんのために仕事をしている、人たちだけではないということです。
で、こういう話をする時に
『〇〇療法士という仕事は~』
という言い方をされていることが多い。
確かに私たちは国家資格です。国家から認められている。同時に責任も与えられている。
自分たちの資格に基づいて仕事をする。
これは確かに正しい。
でも、それと自分たちのやっている仕事、さらには自分の価値を紐づけるのは時には違うということを言いたい。
仕事というのは、そんな資格に縛られて、自分の価値までその資格にまで縛られて決めるものではないし、やるものではないと私は考えています。
『その資格を持った自分』
別に国家資格とか関係なく、普通の仕事でも同じことが言えるのですが、「自分の仕事に誇りを持とう。仕事が何であったとしても」ということ。
別に理学療法士だから、だとか医師だとか看護師だから、とかそこに強烈な縛りを設けなくていいと思う。
その資格を持った自分として、どんな仕事をするのか。
『一人の人間として』
そっちの方が大事だと思う。
資格がどうだとか、その資格の将来性とか、もちろん考えるべきですが、そこと自分の価値、自分が提供している仕事の価値を強く結びつける必要はないと思います。
自分がやっていること、自分と言う人間が提供していること。それに誇りを持って日々過ごしているかどうか。
それをぜひ考えてみてほしいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。