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ハエから命を学ぶ。

私の住む街は、海が近く、
この時期になると燕がやってくる。

お隣のお店の電球に毎年のように巣を作っては、
陽が登るとともに雛が泣き出し、
親鳥達はせっせと餌を運ぶ。

「今年もこの季節が来たか〜」

なんて微笑ましく思っているのだが、
ある日衝撃的なことが起こる。

海風が入る私のお店は、
この季節扉を開けっ放しだ。

そうなると虫が入ってくる。
特にハエっぽいがハエではない、
虫がよく入ってくる。

多い時で4〜5匹、窓ガラスにへばりつく。

たまに作業中、
目の前を通過した日には、

「おい、仕事の邪魔するなら●●しちゃうぞ。」

と話している。

いつからか、
虫も生きてるんだし、
色んな循環があって、
世の中回ってるなんて
思ってから、虫を●●しなくなった。

大の虫嫌い
ずっとお店にいてもらっては困ると、
ハエを捕まえて追い出すことにした。

羽を軽く掴むと
うまく取れる。

そんなある日、
またいつものハエが入ってきて、

「あーまた来ちゃったか。」

と羽を摘み、
外へ投げた瞬間、

低空飛行でシューっと
燕が捕まえていったのである。

一瞬の出来事。

あっ食物連鎖、

そして、

自分もいつ死ぬかわからんから、

より一層今を生きなきゃな。

と学ばさせられた。

もしかすると、
私の店はやつらの避難場所なのかもしれない。

その後もハエを外に出しては燕さんが…。

食物連鎖ですね(^^)

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