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アナログゲームで子どもの脳に、どう影響するの?
先日、私が運営している「オレの育児スタイル」というパパコミュニティで「オレたちのアナログゲーム 01」と題して、アナログゲームをパパ同士で楽しむイベントを開催した。このイベントで利用するアナログゲームは、子どもたちとも一緒に遊べるゲームであることが条件。
だから、あまり複雑なルールがあるゲームではなく、ルールは単純だけど奥が深いゲームに限定している。それは、ゲームをパパだけで楽しむのではなく家庭でも子どもたちと一緒に遊ぶため、そして、親子でチームになって家族対抗戦をやるためだ。
アナログゲームは子どもの地頭をよくする?
元々、我が家にはいくつかのアナログゲームがあり、私も好きなので長女に教えてふたりで楽しむことが多かった。トランプやUNOのカードゲーム、オセロや将棋などは子どもが産まれる前から持っていたし、子どもが産まれてからはKATAMINO(カタミノ)、QUORIDOR(コリドール)、動物将棋などでも遊ぶようになった。
長女もゲームが好きでパパと何度もプレイするうちに強くなり、特にオセロは保育園時代には「絶対女王」と呼ばれ、うちの娘と対戦するための試合が組まれ、小学校では1年生の時に学年チャンピオンにまでなった。
こういったアナログゲームって、数歩先を読む力や暗記力などが向上して何となく地頭がよくなるような気がしませんか?また、他のお友達に教えたりすることで、物事を整理する力や伝達力なども養われます。
さて、本当にアナログゲームをやることが、どのように子どもの脳に影響するのでしょうか?ちょっと、そんなことを探求したくなってきたので、調べてみたことを紹介したいと思います。
QUORIDOR(コリドール)はプログラミング脳を養う
今回、最初にプレイしたのはQUORIDOR(コリドール)
フランス生まれのボードゲームで、コマの移動と壁の設置によって先にゴールに到達することを目指すというシンプルなゲーム。自分のターンの時に、コマを進めるか壁を設置するのかを選択しなければいけない。壁も相手をゴールさせないためにブロックしたり、自分の進む道を確保したりするために設置するなど論理的な思考力が養われると言われている。
この論理的な思考力って、プログラマーが持っているスキルでもあるんですよね。問題解決に向けてステップをひとつずつ組み立てていく論理的思考力は、これからの新しい教育にとても必要なこと。
また、プログラマーが持っている情報分析力もプレイをする上では必要です。相手の手持ちの壁の数、ゴールまでのマス目、左右の状況を見て次の展開を予測する力もつくようになるでしょう。
バックギャモンは知と運が必要なゲーム
次にプレイしたのが名前は知っているいるけどプレイしたことがなかったバックギャモン。これも、なかなか奥が深く、コリドールと違ってサイコロの目が影響するので「運」も必要なバックギャモン。ただ、「運」だけでなく戦略もとっても必要なゲームなんです。
全てのコマをゴールさせれば勝ちなんだけど、2つのサイコロを振り、その合計ではなく、ひとつひとつのサイコロの目だけ進むことができます。だから、2つのコマを移動させてもいいし、1つのコマを続けて移動させても良し。ただ、敵のコマが2つ以上あるポイントには移動できなかったり、敵のコマが1つしかないポイントに移動したら、敵のコマを振り出しに戻すことができるんです。だから双六のようではあるけど敵のコマを常に意識しなければいけないのが面白いところ。
このバックギャモンは勝負勘が養われるのですが、数学的な確率論も必用になってきます。当然、常にベストな手を打てるわけではないので、その時にいかにリスクを回避しながらコマを進めるか、そこには確率論が必要になってくるというわけなんですね。
アルゴは頭のよくなる推理カードゲーム
アルゴは、第一回数学オリンピック優勝者で、大道芸人としても著名な数学者ピーター・フランクル氏や算数オリンピック委員会らが共同で発明・開発した推理カードゲームです。
このゲームは、黒白それぞれ0~11までの数字の書かれたカードを伏せた状態で手元に置き、相手の数字を当てていくというもの。これも、なかなか頭を使います。
ゲームを通して、自分の手元のカードと相手のカードを読み解きながら数字を当てていくのですが、与えられたヒントから試行錯誤しながら分析する必要があり、徐々に規則性を見いだすことができるようになります。このように頭を働かせることで論理的思考力を高める効果があります。
ルールは簡単!立体四目並べ
タテ、ヨコ、ナナメあらゆる角度から4目並べれば勝ちという立体四目並べは基本的なルールは特に説明する必要がないでしょう。立体になることで、ナナメの4目を意識しがちですが、それだけを気にしていると意外と普通にタテの4目などを見逃しちゃいます。
立体四目は、「リーチ」と宣言する必要がないゲームなので、集中力、注意力が身に付きます。見逃して負けるなんていうことは絶対に避けたいですからね。また、3次元を意識することで空間認識力も身に付くんです。対角線だけでなく、2段目や3段目の平面も意識しないといけないんですよ。
先を読む力、相手の立場になって考える力も身に付くでしょう。
子どもとアナログゲームを楽しむことによる3つのメリット
子どもとアナログゲームを楽しむことには3つのメリットがあります。
① 子どもの脳の発達に有効
子どもでも覚えられるようなシンプルなルールは、逆に奥が深い。ルールを覚え、勝つために頭を働かせることは脳の発達をサポートするでしょう。これからの教育には、親世代の頃と違って答えを当てるのではなく、その答えをどのように導き出したのかという過程が重要になってきます。そういった考える過程を導きだす訓練にもアナログゲームは役立ちますよ。
② 子どもと一緒に良質な時間を過ごす
親と一緒に過ごす良質な時間の長い子どもほど、大人になって幸せになったり、成功するというデータがあります。小さい頃は、絵本を読んであげることが良質な時間を過ごすためのコンテンツとなりますが、少し大きくなった子どもにはアナログゲームがおススメです。脳の発達にも良いアナログゲームですが、その一緒に過ごす楽しい時間が将来にも影響するんです。
③ 単純に楽しい
実は、これがイチバンですよね。ゲームの勝ち負けに一喜一憂するのもいいでしょうし、ゲームを通して子どもの成長を感じることでもできるでしょう。そして、そういった時間は子どもの記憶にいつまでも残るでしょう。
今回の「オレたちのアナログゲーム」は2回目も開催予定です。興味のある方は、パパコミュニティ「オレたちの育児スタイル」に参加申請を出してくださいね。詳細のスケジュールはグループで発表します。
オレたちの育児スタイル(Facebookグループで運営中)
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