あなたが組織の一員であれば、自分自身がその「プロダクト」のユーザーになる
プロダクトを生み出すこと。10年、20年この手の仕事に関わっていても「発見」がある。面白いと思う。「人の営み」こそが一番分からなくて、常に仮説と挑戦が求められ、また学べる行為なのだろう。
「プロダクト」は「人の営み」にまつわり("使う人" と "作る人" 両者にまつわる)、その役割として何らかの価値の生み出しが期待される。探求を重ねても分からないことが現れてくる。奥深い。
何らかのプロダクトを「作る」ということにどれほどの意義があるのか。もう何年か前に辿り着いていることだったけども、この数年においてより確信を得た心持ちでいる。結論、プロダクト作りで組織を変えていく。
アジャイルという言葉と考えが人口に膾炙するようになって久しい。以来「小さくはじめる」というフレーズがどれだけ繰り返されていることだろう。仮説を立て検証し、意思決定を重ねていく。プロダクト作りはたしかに、変わった。
ところが相変わらず「組織」に関する施策、取り組みとなるとそうはならない。組織についてなぜか、常に確信的な決定が事前に求められる。
組織こそ「人の営み」にまつわり("組織の外" と "組織の中" 両者にまつわる)、その役割として何らかの価値の生み出しが期待される、という意味でそれ自体を「プロダクト」と目することができる。
プロダクトにおけるProblemとSolutionの関係を組織に適用するならば、どうあると良さそうか見えてくる。
十分に練度のあるプロダクトチームならば、組織課題についても仮説を立て、その道筋を見つけられるはずだ。組織のことは門外漢だって? これまでだって、最初から目の前のプロダクト領域について熟知していたわけではないだろう。ただただ、学ぶすべを用いて、何度も検証を重ねて、その結果としての今ココじゃないか。
しかも、あなたが組織の一員であれば、自分自身がその「プロダクト」のユーザーになる。
さて、どんな「MVP」を描いてみようか。