プロダクトマネジメントが上手くいっている会社の特徴には何があるか?
「プロダクトマネジメントが上手くいっている会社の特徴には何があるか?」
これもまた難しい質問だった。真っ先に思ったのは(そんな特徴的に上手くいっている会社があったっけ...)だった。「上手くいく」というのも状況によって異なるし、レベル感もある。少なくとも私の中での「上手くいく」の境界値はまあまあ高いほうになるのだと思う。
といったことで悩んで答えが出せないのはあまりにも真面目すぎる。記憶を巡らせていると、ある現場が思い当たった。そうそう、あの現場はなかなか上手くいっているように見える。
で、なんでそう思ったんだっけ? ビジネスとしての結果が出ているのは勿論のこと、現場の人が一定の自信をもって、自分たちの活動のことを楽しそうに話しているから。
そんな、自信満々なわけでもないですよ。会話していると、言葉を下支えしている何かがあるような気がして、さらに話しているうちにそれが「一定の自信」なんだと気づく、そのくらいの隠れた自信ですよ。
一人二人ではなく、その現場の人と会話するとだいたいみんなから一定の自信を感じる。そこから何か連帯感みたいなものを感じ取れる。あからさまにビジョンやミッションといった言葉に頼らなくても、自ずと漂うな連帯感に組織の強さを感じるのだ。
そして、重要なのは、この現場に流れている時間が1年でも2年でもなく、3年以上が経過しているということだ(実際には10年近いはずだ)。
「楽しく仕事をしている感じ」を醸し出して、お互いにそのことを確かめ合いたい。というのはごく自然なことだと思う。だから、好きにすればよいのだけど、実際には結果がでなければ当然続けられない。ということは、3年5年経っても、まだ「楽しく仕事している」ところは実を伴った本物の可能性がある。
質問「プロダクトマネジメントが上手くいっている会社の特徴には何があるか?」
「プロダクトをローンチしてから3年以上経過してもなお、一定の自信をもって、自分たちの活動のことを楽しそうに話せている」
ということになるんじゃないですかねえ。もちろん、これって狙っていくような目標ではないですよね。結果の状態のことですけどね。