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組織を芯からアジャイルにする

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「組織を芯からアジャイルにする」ために。あなたの居る場所から「回転」を始めよう。
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#FromTo

バックログがあまりにもタスク気味になりがちなチームへ

 バックログなり、施策なりを具体化するところで、その中身があまりにタスク気味になってしまっているのは、よくあることかもしれない。バックログ、施策には粒度感があり、考えるところから実行するまでタスクレベルだったりすると、粒度が細かすぎる、手段しか見えておらず目的が不明、それゆえに他のアイデアが出にくい、いつものタスクマネジメントと同じになる、といったぐんにゃり感が高まってくる。  「アジャイルって言ったって、結局タスクマネジメントじゃん(いつもとそんな変わんないじゃん、むしろ

この先には、希望しかない。

この先には希望しかないと思った。  これがこの数年の数々のDX、組織変革の激戦の果てにたどり着いた私の結論。脇目もふらず時間を注ぎ込んだ、この日々。コロナとともにあったことさえ既に懐かしい。思うようになることがあるなんて思うな。折れる心なんて、とっくに捧げている。一体、組織に何が起きているのか。  日本の組織に共通する根深すぎる課題。一体どのようにして、この難題を乗り越えていくというのか。経営、マネージャー、現場が一体となって乗り越える? そんなものは必要条件でしかない。

どこから、どこへいくのか。

 どこから、どこへいくのか。長らく、この問いに向き合っているように思う。  実際のところ、多くの人がこの「2点間」の移動の中に身を置いている。仕事の上で、何を成し遂げたいか、またそのために自分の技や能力の何を磨くのか。  もう少し高い視座での見方もある。組織としてどこから、どこへいくのか。チーム、一つの部署、あるいは事業部、会社として。今どこにいて、これからどこに向かっていくのか。  つまり、私達は常に、どこから、どこへの途上にいることになる。  簡単にいかないのは、と

「その組織にとって、なぜアジャイルなのか?」に答えることが難しいのは、理念に触れなければならないから

 ゴールデンウィークに突入せんとする4月の末に、「組織を芯からアジャイルにする」をテーマとしたイベントウィークを開催していた。一週間、昼夜何かしらトーク勉強会を催すというのは、まあラクな話ではない。  しかも、社内コミュニティの回で書いたとおり、「発起人は意図的に黒子に回らなければならない」に則り、母体となるコミュニティの運営から私自身は外れていたので、慣れない皆さんで臨む必要があった。有志のコミュニティ活動とはいえ、場作りに取り組まれた皆さんにはお疲れ様でしたとその健闘を讃

今どこにいてこれからどこへ向かうのか、組織はFrom-Toで見る

 組織というものに向き合っていると、つくづく組織は人のようだと思う。元気よく走っているときもあれば、風邪をひいてあちこちが悪くなるようなときもある。体の調子のように、組織の状態もときともに変わっていく。  個人であれば自分の体に耳を傾ければある程度自分自身に何が起きているか想像できる。組織が厄介なのは、個々人を見て、聞いて、総体として捉えなければならないから時間がかかることだ。分かりにくい。  組織としての目標を立てないということはあまりないだろう。どこへ向かっていきたい