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仕事一筋だった私が気づいた─家族との時間の大切さ

「パパ、今日は公園で遊ぼうよ!」
平日の夕方、仕事のメールに追われていた私に、小学校1年生の息子が元気にそう呼びかけてきました。私は思わず「あとでね」と答え、パソコン画面から目を離さずにいました。そうです。顔も見ないで。子供はどうゆう気持ちになるでしょうか。

本当に大切なものが見えていない私



気づけば外は真っ暗。息子はリビングでおもちゃを片付けながら、寂しそうに小さくなっていました。その姿を見てハッとしました。家族との時間より仕事を優先してしまっている自分に気づいたのです。
恐ろしいことに、時には理不尽にイライラをぶつけてしまうこともありました。最低です。

子供の寂しそうな姿を見て、私は気づきました

そんな、仕事中心だった私ですが、今は意識を大きく転換し、家族との時間を最優先に考えるようになりました。同じように共働きで忙しいパパ・ママに向けて、私の体験談とすぐ実践できるヒントをお伝えします。

第二のステージにいることを自覚する

子どもが生まれる前、私は文字通り仕事一辺倒の生活を送っていました。朝から晩まで働き、週末も仕事のことが頭から離れない。そんな「第一のステージ」の延長で子育て期に突入した当初は、以前と同じペースで働き続けてしまったのです。しかし、、、
「いつまでも子どもが親と遊んでくれるわけではない」
「子どもは成長すると友達優先になり、親と過ごしてくれない」
「遊んであげてるつもりだけど、本当は子供に遊んでもらってる」
などのキラーワードが私に突き刺さりました。

子供のおかげで、いろいろな体験が実はできているのです

人生で本当に大切するべきものは何か。仕事の成果や昇進も大事かもしれませんが、家族と過ごす何気ない日々。子供の成長、子どもの笑顔。何より大切なのは家族なのではないか、と思うようになりました。仕事に追われて子どもの成長を見逃してしまったら、きっと後悔するに違いありません。私はこのままではいけない、と心から思いました。「家族を大切にする生き方を選ぼう。後悔しない選択をしよう」──そう決意したのです。

仕事からの一線を退いてしまったという寂しさも

ある意味、土日もなく、朝から晩まで働けるのは幸せなことです。
今は時間という限りあるものに、ダイレクトに直面しています。もうあの頃のように働けないんだなという寂しさももちろんあります。
ただ、工夫次第でどうにでもなるものだと思います。

仕事中心に生きた、第一ステージは終了

メリハリをつけることの重要性

意識転換をしたとはいえ、最初からうまく両立できたわけではありません。共働きで仕事も育児も頑張ろうとすると、正直どちらも中途半端になりがちでした。私も当初は、子どもと遊びながら仕事の電話に出たり、夕食後に子どもが隣にいるのに書類作業をしたりしていました。その結果、仕事もはかどらず、子どもは「どうしてパパこっち見てくれないの?」と不満顔…。同時に二つのことをこなそうとしてもうまくいかない現実を痛感しました。

これはちょっとダメですよね、、、

そこで発想を転換し、メリハリをつけることを意識しました。仕事の時間と家族の時間を明確に切り分けるのです。例えば、子どもと向き合う時間は仕事のことを考えない。スマホも脇に置き、目線を子どもに合わせて話を聞くようにしました。ここ重要です。しっかりと目を見る。
子どもは親の様子を敏感に感じ取ります。「心ここにあらず」では、どんなに側にいても伝わってしまうものです。だからこそ、一緒にいる時間は質を重視します。息子が学校であった出来事を話してくれるときは、たとえこちらが疲れていても手を止めて耳を傾け、「それでどうしたの?」「すごいね!」と会話にしっかり相槌を打つようにしました。子どもの話を聞くことに妥協しない——これが親子の信頼関係を深めると実感しています。

一方で、仕事に集中する時間は徹底的に効率を意識するようにしています。勤務中は無駄な残業を減らすためにタイムマネジメントを強化しました。仕事中に全力を尽くすからこそ、終業後は安心して仕事モードをオフにできます。オンとオフのスイッチをはっきりさせることで、仕事と家庭それぞれに全力で向き合えるようになりました。

具体的な時間管理術

では、限られた時間の中で仕事と家庭を両立するために、私が実践している具体的な時間管理術をご紹介します。忙しい日々でも工夫次第で家族との時間を増やすことができます。

  • 子どもと一緒に早寝早起きをする: 子どもが夜早めに寝る生活リズムを逆手に取り、思い切って自分も一緒に寝てしまいます。そして朝早く起きて、自分の自由時間を確保するのです。私の場合、息子と夜9時に就寝し、朝5時に起きる生活に変えました。夜更かししていた頃より睡眠の質が上がり、早朝の静かな時間に読書や明日の段取りをすることで心にもゆとりが生まれました。子どもが寝ている間の早朝は貴重な自分時間です。この習慣のおかげで、子どもが起きている夕方以降の時間はできるだけ一緒に過ごせるようになりました。

夜はもう子供に捧げましょう
  • タスク管理で仕事の効率アップを図る: 限られた勤務時間で成果を出すために、仕事の進め方も見直しました。毎朝、その日にやるべきタスクを書き出し、重要度と緊急度で優先順位を付けます。集中力が必要な仕事は朝一番に片付け、メールチェックや雑務は時間を決めてまとめて処理するようにしました。ダラダラと残業せずに済むよう、「この時間内で終わらせる」と自分に締切を課すことも効果的でした。仕事の効率を上げる工夫を重ねることで、定時に帰宅できる日が増え、結果的に家族との時間が増えました。

仕事の時間はより一層工夫して、充実したものへ
  • 家族との時間を最大化する工夫をする: 日常生活の中で家族と過ごす時間を少しでも増やすために、小さな工夫を積み重ねています。例えば、食事はなるべく家族一緒にとるようにしました。忙しくても朝食だけは子どもと顔を合わせて食べる、夕食時にはテレビを消して会話を楽しむ、といった具合です。一緒に食卓を囲むことで「今日学校であったこと」を聞く時間が自然と作れます。また、子どもと遊ぶときは積極的に体を動かして遊ぶようにしています。休日は公園で思い切りボール遊びをしたり、雨の日は家の中でボードゲームや工作を一緒に楽しんだりします。ただ見守るのではなく、一緒になって笑った体験は、子どもにとっても親にとっても宝物になります。さらに、通勤前のわずかな時間に子どもと今日の予定を話し合ったり、寝る前の数分に絵本を一緒に読む時間を作ったりするなど、スキマ時間も親子のふれあいに充てるよう意識しています。こうした工夫で、忙しい中でも「家族とちゃんと向き合えた」という充実感が得られるようになりました。

一緒に過ごした時間だけ、絆は深まっていきます

今しかない時間を大切にする

最後に、何よりもお伝えしたいのは、「今しかない時間」を大切にしてほしいということです。子どもが小さいこの時期は、本当にあっという間に過ぎていきます。先日、アルバムの中の赤ちゃんだった頃の息子の写真を見て思いました。「こんなに小さかったのに、もうこんなに成長したんだ…」と驚くと同時に、あの頃に戻ることはできないと実感したのです。今まさに隣にいる幼いわが子と過ごす時間も、いつか必ず「懐かしい思い出」になる日が来ます。だからこそ、この瞬間を後悔しないように味わい尽くしたいですよね。

子供の今は、今しかありません

仕事のチャンスやプロジェクトはまた巡ってくるかもしれません。しかし、子どもが「パパ・ママ一緒に遊ぼう!」と無邪気に言ってくれる時間は二度と戻りません。私自身、意識を変えてからは子どもとの何気ない時間に幸せを感じることが増えました。寝る前に「大好きだよ」と抱きしめてくれる瞬間、休みの日に手をつないで散歩した時間――そうした何気ない日常こそがかけがえのない宝物だと心から思えるのです。

宝物、ここにありました

共働きで忙しい毎日ですが、家族との時間は決して後回しにしないでください。意識と工夫次第で、仕事と家族の両方に充実感を持つことは可能です。ぜひ今日から、家族との時間を最優先にするための小さな一歩を踏み出してみてください。仕事人間だった私がそうであったように、きっと人生の充実度が大きく変わるはずです。そして何年か後に振り返ったとき、あのとき家族と向き合う選択をして本当に良かった、と心から思えることでしょう。今しかない大切な時間を、どうか悔いのないように過ごしてください。

一度きりの人生、どうか悔いのないように

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