[ネタバレしかない] Animal Wellレビュー
目がチカチカするぅ〜!
デザインはめちゃめちゃ好きだが、とにかく目がチカチカする。長時間遊んでると目がヤバい。
探索オンリーのメトロイドヴァニア?
Leap Yearと似たような、攻撃できない探索メインのメトロイドヴァニア… だと思っていた。確かに攻撃手段はほぼないが、道具は結構多くて、しかも別に2段ジャンプとかメトロイドヴァニアあるあるのスキルではなく、ヨーヨーだったり爆竹だったり正式名称わからんけど長いバネが段々と階段を降りていくやつとか…
どれも突飛に見えて、謎解きに使えるとなるとすぐになるほど!となるかなり良いデザイン。バネは感動したな… スイッチ押してもすぐに閉まっちゃうから、どっかでオモリを手に入れたりするのだろうかと思ったら、地形が段々になってて上からバネを落として、急いでもう一つの方を自力で押すと開くというシステムや、段々に押されるからそのタイミングで移動していくというパズル。おもれぇ〜。
敵の多い主人公
ただボスみたいなのがところどころにいて、それをどうにかしなきゃならない様子。さっぱりわからずにカメレオンに丸呑みされたり、カラスに突き殺されたりとかなり残虐に殺されていく。そういえば主人公はなんなんだ?まんじゅう?ハムスターかな。丸すぎるけど。とにかく色んな生き物に嫌われているかのよう。
ハムスターだったとしたらカラスやコウモリに食われそうになるのはわかるけど、カンガルーに蹴り殺されたり、すべての動物から嫌われてる。もしかして主人公こそが巨悪なのでは…?
ボスや敵は追い払うことしかできない
巨大カメレオンがそこら中にいるエリアでは、長い舌で食われると即死。即死とかあるんや… なかなか弱肉強食なゲームだった。
絶対食われる寸前に爆竹を代わりに食わせるんだろう!と思ったが、全然違った。
奥の奥に行くと、ハリネズミみたいなのがウロウロしているので、それを全部食わせたらすごすごと去っていった。しかもたくさんいると思っていたカメレオン、実は一匹だったみたいで全部消えて、何箇所か先に進めるようになっていた。
ボスは基本的に倒せるわけではなくせいぜい追い払うくらいだが、まあ、ハムスターだししょうがない。
他のエリアでは犬がやたらとウロウロしていて、捕まると噛まれて振り回されるし結構はめられるかなりの難易度だったが、どっかでフリスビーが手に入って、それを投げると取りに行くのでその間に逃げるという便利アイテムだった。更にちょっと届かないくらいで投げると壁で反射して犬が完全に無害になる。
ただ、ディスクを取った途端に犬の霊が永遠に襲ってくるので、ディスクの偽物を探してなんとかするというなかなかのエスケープミッション。爆竹で一瞬怯むが、爆竹は3つしか持てないし、死ぬとゼロになるし、地味に使いにくいのだった。
でかいコウモリも襲ってくるが、そのエリアに壊せる鍾乳石がたくさんあったので、絶対それを落として頭にぶち当てるんだろうと思ったのに、何も起きない…
結局他と同様、爆竹でビビらせたら逃げてった… まあ、こっちは直接的にかじられたりするが、こちらから直接ダメージは一度も与えてなかったからそんな気もしてたけど… でもやられたらやりかえしてええんやで?
アイテムが独特すぎるのにどれも有用
最初はジャンプしかできない主人公だが、爆竹を投げて幽霊を成仏させたり、ヨーヨーで遠くのスイッチを押したり、笛を吹いたり、どんどん色々できるようになってくる。
ディスクはスイッチを起動したり、針を破壊できたりと結構有用。ただ狭い場所で使っちゃうと反射して音がうるせえので困る。
と、回収しようと体当たりしたところ、なんか上に乗って運ばれたー!?そして「新しい移動方法を見つけた」という実績解除ー!まさかそんなのがあるとは。
しかもディスクに乗って移動できるとなると、あそこも行けるしあそこも行けるし… グフフ… 隠し道以外にも隠し要素があるとはな…
その後はシャボン玉が手に入ってちょっと高いところに進めるようになったり、笛でワープを開通できるようになったり。
あとはひたすら右に左に上に下に探索しまくる。行ったことがある場所もない場所も、新しいアイテムが手に入ると謎が解けるようになったりするので、一般的なメトロイドヴァニアと違って、探索ややり込みの前のストーリークリアのためだけでもかなり同じ場所をウロウロすることになった。
こうなると目星がついてるときは楽しいが、わからなくなったときが結構つらいんだよな…
とはいえ、マップで行ってない場所というのは結構わかりやすく、わからなくなったらそっちに向かうというのを繰り返しているだけで割と最後まで行けた。楽しい〜。手が止まらない〜。
卵を集めるゲームは名作
よくわからないが隠されている色々な卵を探しまくるのも一つの要素らしい。ただのコレクション要素かと思いきや、卵展示エリアがあり、更にどう見てもたくさん集めると扉が開くようになってる。8個、16個、32個、64個の4つ。だいぶ果てしない。
8個は割とすぐ集まったので進んでみると、上述の笛が手に入り、なんかマリオUSAの入口みたいな、動物の口の中に入ってワープできるように。
16個でマップメモ要素の鉛筆、32個でコマだったか。鉛筆は完全に使うのを忘れていたが、コマは思ったより必須アイテムだった。でも64個が… 遠い!遠すぎる!
マップがデザイン重視すぎ…
マップを見るとなんか光ってる場所があるのでそこを目指すのがメインミッションの様子。でも基本的に隠し道だらけなので、行けると思ってなかった場所や脇道だと思っていた場所が普通に正式ルートだったりして、「正しいルート」というものがなかった。自分は楽しめたが、迷う人はひたすら迷うだろうな…
マップデザインはドット絵の良さを重視していて好きなのだが、そのせいで細かいところがわからず… わかるのはマップごとの繋がりと大きな構造物くらい。繋がりもたまにわかりにくい。
そしてどうやら思ったよりマップはギチギチになるまで詰まっており、しかも左右で繋がってたりする。
なので黒いままの場所の多くは隠し通路であるっぽいが、本当に隠し通路なのか壁なのか全くわからない上に、宝箱や抜け穴は一応わかるが、壊せたり仕掛けで開く通路はわからないので、気付けないと一生気付けない。全部見つけようとするのはさすがにきつい…
終わり時が見つからない
こういうゲームは相変わらず生活がぶっ壊れるほどひたすらに遊んでしまうため、似たような性格の人にはある意味オススメできない!するけど。
かなり苦労はしたが、マンティコアを倒した、というか花火で「祝ってやる」したら消滅してスタッフロールが流れて、自宅に戻れた。…自宅?なんかテレビとかもあって快適空間。よくわからん!
しかも普通に鍵のかかった扉もあり、クリアしたと思った?残念!まだまだ謎はあるよ!状態。卵も全然集め終わってないし。
とりあえず6時間ほどでクリア…と言って良いのであればクリア。
エンドレスやり込み
ただ、そこからのやりこみ要素が本編と同じくらい、いや、それ以上かかった。というか謎が多すぎる。でもそれがギリギリ自分でなんとかなる難易度で、攻略を見たくなったがなんとか自分で解く!というのを繰り返してたら時間がどんどん溶けていく。猫を助けたり、新しい道具が手に入ったり、それで新たな場所に進めるようになり… いやー、楽しい。
そのまま続けて、気づいたら朝になってたりした。
丸い穴が開いた石版、ずーっとよくわからないままだったが、クリア後までわからず、最終的に所々の隠されまくった場所で手に入る謎のメダルをはめると追加ステージみたいなのが開いた!そこでなんと更に手に入るアイテム!いやー、クリアしてからが本番かい。そういうゲーム、嫌いじゃないけど!
楽譜の発見
最初の笛を手に入れたときは、なんか笛置きみたいな場所で単に笛を吹くとワープが解放される使い方なのだが、手に入れる部屋に方向によって音が違う説明があるので、これは明らかに奏でる必要があるやつ… と思いきや、全然使うことがなかった。
でも隠しエリアの先になにもない部屋があったりして、ランプで照らしたりすると矢印が見つかる!絶対何かあるのだろうとメモっておいた。
猫の檻のところで笛を吹いてみると、檻の上のマークが点灯するのでおそらく笛の音で開くんだろうと思ってたが、しっかり開いたときの感動と、「で?」という思い。
また、自宅でリモコンを使ってみると、テレビの電源が切れ、連打していると画面に顔が連続で表示される。これは…
まさか、楽譜?いろいろな表情のある顔はこれまでも何箇所かで見た記憶がある。
そうだ、マンティコアに追われてたときに十字キーの周りに顔が書かれていた部屋があったはず!
マンティコアに追われているときは見る余裕がなかったので、改めて行ってじっくり見てメモを取り、対応表を作って自分で楽譜を作り、テレビの前で吹いてみたら… なんかウサギが出てきたー!楽しいー!でもこれが何なの〜?
がんばってちまちま調べて、どうしても見つからない檻の楽譜もなんとか見つけて、猫を全開放したら今度は宝箱用の楽譜をどっかで見つけてくるんだろうと思ってたら、でかい猫が鳴きだして鳴くたびに檻のスイッチがオンになり、宝箱に行けるようになった!楽譜じゃないんかい!!
ということで新たなアイテム「ホイール」をゲット!これは明らかにあのずっと怪しかった台座で使うやつ!
というわけで今度はその台座がどこだったかを思い出さなきゃならなくなり、正直、とてもだるい。
せめてマップを見ればわかるようにしてくれればいいものの、マップでマークをつけるにもハンコの種類が足りないし、鉛筆は存在を忘れてたし…
結局また攻略を見ましたとさ。
UVライトによる全部屋探し直し
更に進めると、UVライトという、通常のライトとは違う明かりが見つかった。これはエリアを照らすとこれまでは見えなかったヒントが見られるというもの。
ただの壁だと思っていたところに絵が書いてあったり、ヒントが書いてあったり。
別にライトがないと全く解けないわけではなく、卵がある場所に卵の絵が書いてあったり、コマで地面を破壊できるところにコマの絵が書いてあったりする場合もある。
UVライトは楽しいのは確か。
が、これが手に入ったということは、ここまで探索してきた全ての部屋に隠し要素がある可能性が出てきたということ。
全部屋をきれいに回りやすいゲームだったらともかく、次に書く「ワープ使いづらい問題」により、探索のだるさが強かった。
しかもヒントなのかオマケなのかわからない絵もたくさんあるし。
やり込みをしたいのに遊びづらい!
このあたりまで来るとメインストーリーではそこまで不満に思っていなかったワープが足りなさすぎて、「今マップの右端にいるが、調べたいところは左端だ…」というときの移動時間が割とバカにできず、しかもそれがずっと発生する。
一応ものすごく後半で新しいワープが使えるようにはなるけど… 後半ってか、クリア後だし、そもそも自分が見つけられたのも二つだけで、他にもありそうな雰囲気だったがまずどこにあるかがわからないという…
絶対有用なはずのワープ部屋へのワープが最後まで見つからなかった。
最初はワープがあるだけで助かると思っていたが、予想外の広さだし、6箇所しかないワープがあまり機能していない。ワープから目的地への移動が割とだるい。セーブポイントも少ないからたまにボスみたいなのに殺されてわけわからないくらい遠いところでリポップする。
やりこみでだるいのは… だるいな。
よくあるグリッド型のメトロイドヴァニアと違って、部屋ごとの繋がりがかなり複雑で、更にビジュアルのせいでマップの細かい構造、繋がりや隠し通路がとてもわかりにくい。そういった様々な要素が絡み合い、全部屋で卵や隠し要素を探し直すという作業が正直かなり苦痛だった。一度目の探索の楽しさも半端ないのは事実なのだが…
かぶりのあるガチャで100個揃えようとしているときのような、達成度が上がっていくほど残りの1%を埋めるのがしんどくなるやつが発生して、徐々に嫌になってきてしまう…
卵も結構な数を自力で見つけられたが、最後のいくつかはもう攻略を見てしまった。あとは某カンガルー野郎の場所とか…
そう、カンガルー。たまにイビルジョーのように乱入してきてボコボコに蹴ってくるやつ、何かあるんだろうなとは思っていたがなんとなく爆竹を投げてみたらメダルの「かけら」を落とした。かけら… ということはこれを三回繰り返さなきゃならないのか… 具体的にどこかなんて覚えてないぞ… だるいだるいだるい!
隠しウサギの場所だと思っていたUV隠し壁画がカンガルーの場所だというのはわかったが、じゃあそれがどこだったかというと覚えてなくて、とにかくこういう「謎は見つけたが今は何のためのものなのかもわからない」というものが多すぎるし、マップでマークを残してもマークが足りないし、地図のマークがそのまま書いてあるポールがところどころにあってそのためにマークを残してたからどれがどれやらもうわからないし。
謎が多いゲームは好きだけど、ちゃんとゲーム内で管理できるようにしてくれ…
卵全制覇
攻略を見て、だいぶ負けた気分になりながらも、自分で探そうとしないで良かったと思いながら卵を全部ゲット。
いやー、このゲームの困るところはやっぱり卵が結構同じ場所に固まってたりするので、通り過ぎたところはもう戻ってこない確率が高く、しかも部屋もたくさんあるから気づかないやつは一生気づかないんですよ…
卵を全部集めたら、UVライトで照らしたときの楽譜を奏でることで真エンドを迎える… のかと思いきや全然関係なく、卵を全部集めたらもらえる最後の卵を、そういえばそんなんありましたな、という祭壇に捧げてアレコレするとマンティコアと仲良くなれてハッピーエンドみたいな感じだった。うん、よくわからん!
しかしこの楽譜、そもそもコントローラーだからか斜め入力が結構やりづらく、5回くらい失敗して、もはや卵を集めきれてないのかとか楽譜を間違えたのか思い始めた頃にようやく解けた。
TUNICでも全く同じシステムだが、あっちは上下左右しかなかったから入力が楽だった。斜めを入れるだけでこんなにだるくなるとは。今後のゲームはTUNIC方式でやってほしい。
ゲーム自体はオススメ。だがやり込みは…
最終的にはプレイ時間が15時間になってた。
最初のクリア後のやり込み部分はほぼ放置して考えたり情報整理してた時間だから実際にプレイしていた時間ではないけど、それでも最初のクリアの2倍以上時間かかったわけか… 楽しかったけど、うーん、最後までスッキリしっかり遊べた!という感じはなかったな。でもやり込み部分含め、90%は楽しめたと思う。
しかし残りの10%によるだるさが結構重い。
せっかくなら全部自力でクリアしたかったが、ワープポイントの少なさがかなりつらかったのもあり、諦めてしまった。でも実績を見ると17%の人が卵全ゲットまでやってる様子。すごいなー。17%の内の何%が自力で解けたのかな…
というわけで、ゲームそのもののオススメ自体は当たり前にするけど、全要素を楽しみたい場合はちょっとオススメできないかもしれない。攻略を見て気軽に遊ぶなら良いかも。
残った謎色々
大きな古時計
謎のポール
🌀だけ、大時計の近くに楽譜があり、それを吹くとワープできるようになったがポールとは関係なさそう。
巨大ウサギ絵
あとで調べたら、この4x4の画像はプレイヤーごとに違って、50人くらいが協力することで絵が浮かび上がるらしい。しかも人によってはかぶるから50人以上必要とのこと。ふざけんな。
隠しウサギ
自力で三匹くらいは見つけたが、まだまだいるらしい。卵の楽譜を解いたごほうびにもらえる自宅の物置のカギを使うと、部屋の中に隠しウサギのヒントが出たらしいが、パッと見全然わからなかったのでもう放置。