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[ネタバレしかない] CATO レビュー
プラットフォーム:Steam
リリース日:2024/9/6
値段:1300円
完全クリアまで:12時間
前からリリースを待ち望んでいるゲームではあったが、期待より圧倒的に面白かった!
元々は中国の学生がゲームジャム作品で作ったもので、そのときから十分に面白くてパブリッシャーから声がかかりまくり、せっかくなら本格的なゲームにしたいということでチームも作り、思ったより時間が空いたけどこの度しっかりリリースされたという経緯、のはず。
気づいたらぶっ続けで遊んでいて、実績含めて100%できた!
ただ、完全クリアまで12時間も遊んでいたことに自分でも割とビックリしている。6時間くらいだと思っていた…
自分は隠しステージを2つだけ調べたのと、実績の残り2つを調べてしまったが、他はゲーム内ヒントはもらいつつもクリアまでは自力で解けたので満足!
・ミームが元ネタなのに面白い!
知る人ぞ知るミーム、「猫はどこから落としてもちゃんと着地するという習性」、「バターを塗ったパンを落とすとバター側から床に落ちるというジンクス」を合体させると… 一生空中から落ちずにその場で回転する猫バタートーストが誕生する!というやつをパズルにしてしまったというだけでもう100点なのだった。
なんかミームを元ネタにしたものはミームが風化しないうちに急いでリリースする!というのが目的でゲームの出来は二の次という印象があるが、そんな一発ネタではなく、ミームの各要素をパズルに活かした上でゲームとしてもしっかりおもしろいんだからもう150点ですよ。
猫トーストはきちんと回転して空を飛ぶし、トーストはジャンプするたびにバターの面から落ちるからベチャベチャ音がするし、突然の3Dアクションステージでは回転を電気に変えてレールガンのように射出されるシーンも出てくるしで満足しまくり。
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この調子で現実世界で猫トースト発電が実現すると面白いが、猫がかわいそうなのでやっぱなしで。
ただ、絵柄が可愛すぎるせい、そしてストーリーが唐突でよくわからないせいで、ゲーム内では猫の背中にバタートーストを乗せることで永久に回転するというネタがいまいち通用していない気がした。
まあ、ストアページにしっかり書いてはいるし、ミームをそもそも知らない人もたくさんいるだろうし、何より遊んでるとそのミーム自体すっかり頭からなくなって、猫とトーストが合体すると空を飛べるのは当たり前に感じるし、トーストもそりゃ喋るよ!ってなるので問題ないのだった。
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・斬新且つ豊富なパズル
まず、操作キャラクターが猫とトーストの2人(2匹?1匹と1枚?)いるという時点でちょっと複雑ではあるのだが、各キャラの操作がシンプルなので慣れるとわかりやすい。
まず猫単体だとジャンプできないが横移動はできる、逆にトーストは斜めジャンプできるが任意の移動はできない、が、合体するとどこでも行ける!という、あえて動きを削った操作方法が、ややこしさを減らし、パズルの楽しさを上げている。
基本システムだけで楽しくも難しいパズルが目白押しなのだが、そこに更にトースト好きな猫の霊や、猫は液体だから細いパイプにも入れるギミック、トースターでトーストを射出、重力変化、バターなしのトーストなどなど、様々な要素がどんどん足されてパズルの種類が増えていく。全く飽きが来ない。
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ただ、難易度は低めではなく、詰まるときはひたすら詰まる。しかしそんなときはヒント!
ヒントはとてもシンプルで、それぞれの猫とトーストの配置がアイコンで記されているだけ。ただ、その通りに移動して進めるとなぜか解けたりしてとてもエウレカ体験。まあ、負けた気分にはなりますけど。
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力技で解くようなパズルはなく、ただしい順番で正しいアクションをすれば解けるものばかり。納得パズル!一部はタイミングゲーになっているが、これはこれでトライアンドエラーを繰り返して正解にたどり着くまでの道のりを楽しめた。
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2ステージだけだが、突然の3Dアクション面もあり、ここのアイテム全ゲットが地味に難しいし、やり直すと最初からになるので切ない。
ただ、障害物は結構ギリギリまで引き付けてジャンプすると上手く行くというのが分かってからはやり直しなくクリアできた。
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しっかりとボス戦もあるが、パズルに比べたらだいぶ優しい。なんで襲われているのかはわからない。
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・オマケ要素も豊富
猫とトーストそれぞれのスキンがかなりたくさんある。隠しステージで1つずつ手に入ったり、ステージ中の隠しエリアでそのまま手に入ったりする。
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・どっかで見たことのありそうなミニゲームも
ステージを進めるとちょっとしたミニゲームも遊べたりする。が、これは別にサーバーでワールドレコード目指して戦うわけではなく、1人でハイスコアを目指す硬派なゲーム。だがまあ、あくまでもオマケであった。
色んなところでよく見る、アイテムを取ると尻尾が長くなっていくヘビを操作するゲームだったり、猫バタートーストでひたすら障害物を避けていくゲームだったり。
ビジュアルはオシャレでとても好き。
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・イライラ系はほぼない!
こういうアクションパズルでありがちなイライラ棒系がないのもまた素晴らしい。一部、触っただけでミスになるギミックはあるのだが、ほとんどのステージが一画面で完結していること、やり直しが迅速なことなどから、ミスをしてもイラつくことがほとんどなかった。
一撃死ゾーンが追っかけてきて逃げるというアクションパズルあるあるなステージもない!
・丁寧なチュートリアルやシステム
こういうステージ型のパズルの最大の問題点って、1つでも解けないステージがあった場合全く先に進めなくなるというやつなのだが、このゲームはヒントもあるしステージスキップすらできるので優しい!
ただ、スキップは幾らでもできるわけではなく次回使用までの待ち時間があることで、がんばって自分で解けよという開発者の思いが伝わってきて、がんばりたくなる。
また、マップ一覧から、番号通りにステージ一つ一つ移動するんじゃなくて、上下左右で好きなステージを選べるのも地味に助かる。おかげでやり直したいステージに行きやすい。
隠し要素が残っている/クリアしたステージもアイコンで明示されているのでわかりやすいし、隠しアイテムを取った時点で保存されてまた同じステージをクリアする必要もなく退出できるのも優しい!
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あと要素が残ってるステージは白い出っ張り、クリアすると黒くなるのも便利
ステージ内でもチェックポイントが豊富で、大体1画面クリアすると次の画面の最初から始められる。ここまで行ったのにマジかよ…という展開はなかったはず。
・ローカライズも満足
中国産のインディーゲームは日本語が怪しい確率も高く、翻訳があっても直訳多めという印象があるのだが、本作はちゃんとしていた。と言っても喋るのはトーストだけなのだが… トーストの人格というかパン格がしっかり良いキャラしてた。
たまに定型文とかで繋がりがおかしなときもあったり、フォントが中華フォントなのがちょっと悲しかったけど、普通にプレイする分には完璧に近い。
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・ちょっとした不満
一部隠しステージにおいて、ステージ1の隠し要素の解放が先に必要であり、それをしていない状態だとせっかく見つけてたどり着いても何も起きないというのがちょっとヤキモキした。特定のアクションや行動が必要なのかと思ってその場で色んなアクションをしてみたりしたが何も起きず…
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結局ゲームクリア後に最初から隠しステージをやり直していたらその大事な要素を見つけたので全部楽しめたが、隠しステージ自体はほぼ全部見つけてたのに結局あとでまた来なきゃならず、そのときにはそのステージの解放を忘れているというダブルヤキモキ案件!チクショー!
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あと、スキンを変えられる部屋にある猫用ランナーが、なんかパスワード入力システムになっているのだが、ゲーム中になんのヒントもないように思えた。
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軽く調べてみると、どうやらゲーム外で行っているキャンペーンみたいで公式Xなどでパスワードを配布していて、スキンが手に入る模様。
てっきり隠し部屋にある背景を解読してパスワードを予想するという、最近よくある高難度謎解き要素かと思い、隠し部屋に行くたびにスクショを撮ってパスワードっぽいものを予想したりしていたが、たぶん時間の無駄だった。悲しい。
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と半ば確信して入力したが普通に使えなかった。というかパスワードは12桁だったわ…
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・まとめ
それにしても満足した。一気に遊んでしまうとじっくり遊んだときと比べて記憶に残りにくいので、ちょっとずつ遊べばよかったと少し後悔しているが、それが無理なほど楽しかったということでもある。
逆に言えば、時間を開けてまた遊べば解放を全部忘れてるからまた楽しく遊べるということでは…?お得だ!
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