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考えるな
こういう時代になっちゃったからこそ、冷静に「私」を探したほうがいい。「心」の中に分け入ってみるのではなく、あえて「道具としての自分」を観察してみる。小学校の頃から「みんな」に改造されちゃってるからね。自分が思っている以上に「私」が不鮮明なんだ。
でもね。
「私」っていうのは、そう簡単に消し込めるものじゃない。絵画を描かせてみればわかる。上手い人、いい絵を描く人、そういうことは見方によるけれど、100人が100人、違う絵画を描く。誰も個性的。だって「顔」だって双子でもなければ、誰もが違う顔。お化粧で寄せちゃうことはあってもね。
一斉にみんなで同じ作業をする感じの仕事はなくなる。カフェやハンバーガーショップのマニュアル・レーバーもなくなる。デジタル・カメラでステレオタイプな写真を撮るなんて仕事もなくなる。
個性って何なんて考えちゃダメだ。左脳的に理屈で「個性」なんて考え始めてもロクなことにはならない。
ブルース・リーがいう「考えるな、感じろ」だな。
「感じる」を整理する。自分の個性について。飯より好きは何だろうとか。気がつくと花ばっかり撮ってるなぁとか。どうやら街にいるのが好きらしいとか。山にいるのが心地いいとか。
で、そのうち少しずつ見えてきて、ある日「アハ体験(Aha-Erlebnis)」だ。
そこからは右脳も左脳も駆使して、あとは「アハ体験」で得られたものを磨けばいい。
イマドキの人生は長い。どんなに時間が無いように思えても時間はある。
焦っちゃだめだ。ゆっくりと自分のペースで。
誰かが敷いたレールの上を走るんじゃない。自分が納得できるレールを敷いて、自分の列車を走らせる。もちろんディーゼルでもいいんだ。
今はマスメディアが認めなければデビューできない時代じゃないんだ。