Volunteer/Mission
Volunteer。本来は「志願兵」を指す言葉。無償の奉仕活動を行う人ではなく戦場に志願する兵士のこと。
一方、徴兵された兵士のことはDraftsという。ドラフト会議の「ドラフト」。十字軍に参加する志願兵のことを「神の意思」に従う人として「voluntas」と呼んだのが最初ではないかといわれている。
(第1回の十字軍遠征は11世記頃のこと)。
Missionはラテン語のmittere(ミッテレ:送る、つかわす)から派生した言葉で福音を広く世間に知らしめるための活動。つまり布教活動のこと。しかし、いつしかMissionは戦場における作戦行動を指す言葉になりました。もちろん、人殺しのための作戦。「平和のための軍備増強」と同じ方便で利用さるようになったのだろう。
NPOも、あっさり記号的にNPOって使っちゃってるけど、なぜ、これがNPOだったのかとか…よく考えてみた方がいいのかもしれない。
(なぜ、Benefit Organizationじゃなくて、Non-Profit Organizationだったのか…とか)
これは兵器じゃなくて防衛装備品だとか、お役人はいいように言葉を操る。僕が専門とする「創造都市」という公共政策も、日本では、ケネディ大統領の頃にアメリカで始まった政策とは、正反対の政策にすり替えられてしまっていて、末端のお役人は、それを鵜呑みにして、きょうも、正反対の施策が進められている。
(本当は、面的に一様に塗り固めてしまうような再開発に反対し、街は多様性に富んでいなければという政策なんだけど、今、この国では、高層ビルだらけにする再開発のダシに使われている感じ)
特にこの国に暮らす人々は「外来語」に弱い。そして、お役人や一部の政治家さんは外来語をプロパガンダに利用したり。
僕らは、知らないうちに誰かによって敷かれたレールの上を走らされているっていうことがある。そして、布教活動をするように、正義の人殺しに出かけていく。僕らには、そういう側面がある。
恐ろしい存在なんだ、僕らは。