学校のルーツを学べ「不登校でも大丈夫」と勇気づけられた。孫泰蔵さん著書の【冒険の書 AI時代のアンラーニング】
「学校」の歴史的成り立ちを紐解きつつ、現代における問題点(現代社会においてアンマッチしているポイント)を分かりやすく言及していて、とても興味深く読むことができました。
「学校はつまらない。学校にいきたくない」と感じる息子の感覚が、現代社会においては決して特殊でないことや、その背景には構造的な課題があるということを知り、冷静に状況と向き合えるようになったのを覚えています。
小中学校が一律科目の授業なのは「その方が効率が良いから」という運営側の事情
これからの時代で生き残るためには何を学ぶべきか?というスタンス自体が問題。義務感で学んでも身にならない
学びは本来個人の自由な活動のはずなのに、学校はそれを「教わる」という受け身の活動に変えてしまった
など、刺激的な主張も多く散りばめられていますが、どれも自身の学生時代の記憶をふまえても頷いてしまう要素ばかりで、学校の歴史を辿る純粋な読み物としても面白く、かつ息子の教育・学びの機会づくりを考えていく上でも良い示唆をえることができました。
「学校は意味がないから行く必要がない」と言い切ることは流石に憚られますし、それを他者に主張する必要もないと思います。
ただ、「学校以外の学びの環境を選択する」ということに対して、自身を持てるようになった書籍でした。
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