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不登校児、義務教育からの卒業

うちの息子はとも不登校児です。

小4後半から中3までほぼ学校へ行っていません。

もちろん中学校の制服も買いませんでしたし、
小学校の卒業式も
中学校の入学式も行きませんでした。

さてそんな息子ですが
なんと
中学校の卒業式には参加したんです。

理由はひとつ。

そう、
「義務教育」からの卒業。


尾崎豊で言うところの
「この支配からの卒業〜♫」
ですよ。

息子にとって
義務教育で何を学べば良いのか
よくわからない
というのが本音なんです。


例えば
勉強も、やってもやらなくても
進級できるわけで
ならばやる意味は?
学校でじゃないとダメ?
となるわけで

ここで大人というか
社会の意見って分かれるじゃないですか。

学校じゃなくても勉強はできる
したいと思った時に勉強すれば良い
学校での基礎勉は大事

等々
いろんな意見がありますよね。
全て間違いではないし、全て正解でもない。

そうなると勉強するために学校に行く
という前提がなくなってしまう。

また例えば
学校は社会性を、集団生活を学ぶ場所だ。

でも、結局、不登校の子がその後
社会性を全く身につけられないのか…
といったらそれはまた違いますよね。

結局ここにも
絶対的な学校へ行かなければならない理由
が見つからない。


そんなことを考える子どもでした。

ただ、義務教育を終えれば
あとは自分のやりたいように
自分の責任で選ぶことができる。

勉強をするもしないも
学校に行くも行かないも
働くも働かないも

全部自分の責任だし
全部自分で決めて良い。

そうなると中学を卒業するにあたって
その後どうするのか
というのを考え始めて

やっぱり、高校の卒業資格は欲しい

そのためには高校進学しないといけない

となったんです。

息子にとっては
中学の卒業は、大事な節目。
卒業式の日までには
通信制の高校への進学も決まり
本当はあまり行きたくなかったようだけど
そこは自分で折り合いをつけて
行ってきました。


実はその後
驚くほどに本人が何かを吹っ切れたようで
よく笑い、よく話すようになりました。


彼を苦しめていたのは義務教育という縛り。
それを納得いくよう説明できなかった、
親や大人そして社会。


現在、不登校の子は30万人超いると言われてます。

そして学校にいけない理由が
よくわからないという子が
増えているとのこと。

もしかするとこういった
学校教育の矛盾
というのが原因なのかも…
と思ったりします。


世の中には矛盾はつきものですが、
ならば学校行かなくて良くね?
ってなってしまうのも致し方ない…

学校教育のあり方が変われば
不登校という枠組みも
なくなってくるのかもしれないですね。

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