見出し画像

【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 14.02.2024

UK DEFENCE INTELLIGENCE:
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 14 February 2024

日本語訳

  • キーウ法科学鑑定科学調査研究所が行った分析によると、ロシアは2月7日に初めてツィルコン極超音速ミサイルをウクライナ攻撃に用いたとのことだ。残骸が撮影された動画にはエンジンと航行制御装置の破片とされるものが映っており、それらには、報告によると、「3M22ツィルコン・ミサイルの特徴」をあらわす独特の印がみられるとのことだ。

  • ツィルコンは最大1,000kmの有効射程距離を有し、マッハ9の速度で飛行可能とされており、当初はロシア海軍で使われる目的で開発された。このミサイルの搭載が特定されている艦艇が黒海上に存在していないことから、発射方法に関する疑問が浮かび上がっている。ロシア軍の地上配備型沿岸防衛システムであるK-300が、ツィルコン用に転用されている可能性は高い。K-300の使用が事実ならば、このことは、この兵器の速度と移動展開能力を考えると、ウクライナ側防空能力に対するかなり大きな問題になるだろう。

  • また、ロシア軍が新しく運用する兵器システムを、動作確認及び能力実証のために、実戦環境下でテストしている可能性も高い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?