Panzergraf

軍事分野を中心に、英文情報の翻訳・内容紹介を投稿。X以外のSNS → https://www.threads.net/@panzer.graf (Threads)、https://bsky.app/profile/panzergraf.bsky.social (Bluesky)

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マガジン

  • 【和訳】英国国防省:ウクライナ情勢報告

    英国国防省発表のウクライナ情勢評価分析の日本語訳

  • 【和訳その他】戦争研究所(ISW):ウクライナ戦争報告書

    戦争研究所(ISW)のウクライナ情勢報告書の部分和訳・内容要約等

  • 【和訳その他】戦争・軍事・安全保障

    戦争・軍事・安全保障に関する各種英文情報の日本語訳や紹介、内容要約

  • 【和訳その他】戦史・軍事史

    軍事史(戦史)に関する各種英文情報の日本語訳や紹介、内容要約

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ロシア・ウクライナ戦争関連の情報発信について(Panzergraf)

主にウクライナでの戦争に関する英文記事・論考等の翻訳記事や内容紹介記事をnoteに投稿していますが、noteを活用する以前は、Twitter(現在のX)で情報発信を行っていました。 現在は、 文章量が多いものは、noteに投稿 (SNSでは投稿の告知) 文章量が短いものは、SNS上のみに投稿 という形で、情報発信を行っています。 noteでの投稿が行われていない日も、SNSでは英文情報の簡単な紹介などを行っており、とくに戦争研究所(ISW)のウクライナ情勢関連の情報

    • 【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.21

      日本語訳ウクライナ侵略以前、ロシアは、複雑な作戦任務を遂行できる現代的で専門性の高い軍隊をつくり上げようと試みていた。1,000日にわたる長期武力衝突を経たのち、ロシア地上軍は、ウクライナ侵攻当初とは根本から異なる軍隊に変容している。 死者及び負傷者が合計で70万人超に及んでいるロシア側の人的損失は、ロシア軍の質を著しく低下させ続けている。現在、ロシア軍で任務に就いている兵卒の大部分は、最低限の訓練しか受けていない。そして、ロシア軍指揮官は進撃するために初歩的な戦術を用いて

      • 【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.20 - ロシア・ウクライナ両軍の戦術的適応と戦術のイノベーション

        Russian Offensive Campaign Assessment, November 20, 2024, ISW ⬇️ ロシア・ウクライナ両軍の戦術的適応と戦術のイノベーション◆ 戦争研究所(ISW)報告書の一部日本語訳 ロシア軍もウクライナ軍も、2022~2023年冬季以降、作戦レベルの機動戦を好ましいかたちで遂行できずにいる。その原因は、昔ながらのドクトリンがもたらす制約とリソース面での制約にある。しかし、双方ともに戦場において、戦術的な教訓を得ること、戦術

        • 【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.20

          日本語訳2022年のロシアによるウクライナ侵略以前、ロシア指導部がロシア連邦海軍と黒海艦隊を、同国の海軍力にとって不可欠な要素として認識していたのはほぼ確実である。戦争開始から1000日を経て、黒海上のロシアの海軍力は、極めて効果的なウクライナ軍の軍事行動の結果、大きく損なわれてしまっている。 侵略以前のウクライナ海軍は、ロシア黒海艦隊に対して、圧倒的な程に数的劣勢であり、ごくわずかな主力戦闘艦と沿岸警備艇しか保有していなかった。この長期戦の間、ウクライナ海軍は黒海において

        • 固定された記事

        ロシア・ウクライナ戦争関連の情報発信について(Panzergraf)

        • 【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.21

        • 【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.20 - ロシア・ウクライナ両軍の戦術的適応と戦術のイノベーション

        • 【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.20

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        • 【和訳】英国国防省:ウクライナ情勢報告
          377本
        • 【和訳その他】戦争研究所(ISW):ウクライナ戦争報告書
          298本
        • 【和訳その他】戦争・軍事・安全保障
          164本
        • 【和訳その他】戦史・軍事史
          8本

        記事

          【英文記事和訳】クルスク:航空基地への攻撃に備えるロシア(Frontelligence Insight 2024.11.19)

          ウクライナ軍元将校Tatarigami氏(*注:ハンドル名)が設立した戦争・紛争分析チーム「フロンテリジェンス・インサイト」が、ATACMS(陸軍戦術ミサイル・システム)のロシア領クルスク州内への限定的使用がもたらす影響に関する分析記事を、Substackに投稿しています。 以下は、この英文記事の日本語訳になります。翻訳記事中で使用した画像は、フロンテリジェンス・インサイトの記事原文から転載して使用しています。また、[  ]内の記述は、訳者による補足等になります。 日本語

          【英文記事和訳】クルスク:航空基地への攻撃に備えるロシア(Frontelligence Insight 2024.11.19)

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.18

          日本語訳ウクライナにおけるロシア軍の一日あたり平均人的損失数(死者数と負傷者数の合計)は、2024年10月に最高値を更新した。ウクライナ軍参謀本部の発表によると、ロシア側の一日あたり平均損失数は1,354人であったとのことだ。ロシア軍は2カ月連続で、一日あたり平均損失数の最高値を更新している。2024年11月に入ってから最初の12日間の一日あたり平均損失数は、1,498人である。このことは、損失数の上昇基調が継続していく可能性の高さを示唆している。 2024年10月はロシア

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.18

          【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.17 - 2024-25年の冬季戦でロシア軍が市街戦を優先する可能性

          Russian Offensive Campaign Assessment, November 17, 2024, ISW ⬇️ 2024-25年の冬季戦でロシア軍が市街戦を優先する可能性◆ 戦争研究所(ISW)報告書の一部日本語訳 ロシア軍がドローンにおけるウクライナ側優勢を相殺し、装甲車両を自由に使えないと思われる状況を埋め合わせる取り組みを進めるなか、2024年から2025年にかけての冬季に同軍は、市街戦を行って、前線に位置するウクライナ側の大小の都市を占領すること

          【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.17 - 2024-25年の冬季戦でロシア軍が市街戦を優先する可能性

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.17

          日本語訳ウクライナ東北部に位置するハルキウ州の都市クプヤンシク[Kupiansk]に向けて、ロシア軍は攻勢圧力を強めている。2024年11月13日にロシア軍は、クプヤンシク市内に北東から浸透しようと試みたものと思われる。ウクライナ軍参謀本部は、連続して4波にわたるロシア軍の攻撃があったと発表した。 クプヤンシクから南の方向で、ロシア軍はオスキル[Oskil]川に到達した。その結果、オスキル川東岸地域のウクライナ側兵站線は分断された。クプヤンシクの南側で形成されたロシア側支配

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.17

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.15

          日本語訳2024年11月6日、ウクライナはほぼ確実に、1機の無人航空機(UAV)を用いて、ロシア領カスピースクのカスピ海に面する港を目標に攻撃を行った。ウクライナ軍UAVによって攻撃された際、この港に複数隻のロシア海軍艦艇が停泊していた可能性は極めて高く、少なくとも2隻のゲパルト級フリゲートが損傷を受けたものと思われる。損傷の程度は現在、不明であるとはいえ、艦艇に生じた損傷が迅速に修理される可能性はかなり大きい。 2022年において、ロシア海軍カスピ小艦隊がウクライナ領土に

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.15

          【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.14 - ウクライナ戦況:ロシア軍のクプヤンシク市内突入

          Russian Offensive Campaign Assessment, November 14, 2024, ISW ⬇️ ウクライナ戦況:ロシア軍のクプヤンシク市内突入◆ 戦争研究所(ISW)報告書の一部日本語訳 ロシア軍は最近、1個中隊規模相当の機械化部隊攻撃を行って、クプヤンシク[Kupyansk]市内に進入した。だが、ロシア軍がその地区を支配下に置いているとは、ISWは評価判断していない。11月13日に公開された撮影地点特定可能な動画に、攻撃を遂行するロシア

          【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.14 - ウクライナ戦況:ロシア軍のクプヤンシク市内突入

          【SNS英文投稿和訳】エミール・カステヘルミ氏:ウクライナ戦況分析:ドネツィク州クラホヴェ方面&ロシア領クルスク方面(日本時間2024.11.14 05:30頃投稿)

          上記リンクから始まるSNS(XとBluesky)での連続投稿は、ウクライナの戦況分析に関する内容です。 投稿者のエミール・カステヘルミ氏はフィンランドの軍事史家・OSINTアナリストで、同国の戦況分析チーム「ブラック・バード・グループ」の一員でもあります。 以下に続く文章は、カステヘルミ氏の連続投稿を日本語に翻訳したものです。なお、この翻訳記事中で使用した画像は、カステヘルミ氏のSNS投稿に添付されているものの転載して使用しています。なお、[  ]内の記述は、ウクライナ及

          【SNS英文投稿和訳】エミール・カステヘルミ氏:ウクライナ戦況分析:ドネツィク州クラホヴェ方面&ロシア領クルスク方面(日本時間2024.11.14 05:30頃投稿)

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情勢 2024.11.13

          日本語訳2024年10月25日にロシア連邦中央銀行(CBR)は、基準貸付利率を21%に引き上げた。この利率はウクライナにおける武力衝突が始まって以降、最も高いものであり、ロシア経済で増大するインフレ圧力に関するCBRの懸念を反映している。CBR総裁エリヴィラ・ナビウリナの発言によると、金融政策を「よりいっそうドラスティックに変えていくこと」が、インフレをコントロールするのに必要となるかもしれないとのことだ。一方で、ロシアの各種産業界の主たる経営者たちからの、高金利を維持すると

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情勢 2024.11.13

          【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.12 - ウクライナ戦況:ドネツィク州クラホヴェ~ヴフレダル突出部地域

          Russian Offensive Campaign Assessment, November 12, 2024, ISW ⬇️ ウクライナ戦況:ドネツィク州クラホヴェ~ヴフレダル突出部地域◆ 戦争研究所(ISW)報告書の一部日本語訳 ロシア軍は最近、ドネツィク州西部クラホヴェ[Kurakhove]内部と、クラホヴェから南の方向の2箇所で中隊規模の機械化部隊攻撃を行い、前進した。11月12日に公開された撮影地点特定可能な動画によって、ロシア軍が中隊規模の機械化部隊攻撃を行

          【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.12 - ウクライナ戦況:ドネツィク州クラホヴェ~ヴフレダル突出部地域

          【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.11 - ウクライナ戦況:ドネツィク州西部で続くロシア軍の前進

          Russian Offensive Campaign Assessment, November 11, 2024, ISW ⬇️ ウクライナ戦況:ドネツィク州西部で続くロシア軍の前進◆ 戦争研究所(ISW)報告書の一部日本語訳 ロシア軍は最近のヴフレダル[Vuhledar]占領をうまく活用しており、その結果、クラホヴェ[Kurakhove]から南方の地点で戦術的に大きな戦果をあげている。これは、ドネツィク州西部のウクライナ側支配突出部を除去し、戦線を平らにすることを意図し

          【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2024.11.11 - ウクライナ戦況:ドネツィク州西部で続くロシア軍の前進

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.11

          日本語訳ロシア連邦捜査委員会によると、2024年12月18日、3名の人物が再拘置されたとのことで、その容疑はロシア国防省に属する不動産の横領に関するものであるということだ。3人の容疑者には、装備総局資産部門[the Assets Department of Main Directorate for the Outfitting of Troops]の元責任者が含まれている。この人物には、ほかの容疑者とともに、国防省とつながりをもつ建設企業の破産管理業務を行うなかで、モスクワ地

          【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 2024.11.11

          【SNS英文投稿和訳】"ATACMSのロシア領内への使用にまつわる問題"(ウクライナ軍元将校Tatarigami氏)

          本記事は、上記リンク先のロシア・ウクライナ戦争に関連する内容のSNS英文投稿(日本時間2024年11月10日投稿)を日本語に翻訳したものです。また、この翻訳記事で用いた画像は、Tatarigami氏の投稿に添付されているものを転載して使用しています。 なお、投稿者のTatarigami氏はウクライナ軍元将校で、戦争・紛争分析チーム「フロンテリジェンス・インサイト」を創設し、ウクライナ戦況等の分析を定期的に発信されている方でもあります。 日本語訳ゼレンシキーとバイデン政権の

          【SNS英文投稿和訳】"ATACMSのロシア領内への使用にまつわる問題"(ウクライナ軍元将校Tatarigami氏)