【和訳】英国国防省 ウクライナ情報 11.09.2023
日本語訳:
⚪︎ロシア軍は2023年末までに42万人の契約兵士を集める意向だ。2023年9月3日、ロシア安全保障会議のドミトリー・メドヴェージェフ副議長は、現時点で28万人の募兵が完了したと述べた。この数字の信憑性は他の情報を照らし合わせての確認ができていない。ロシアの募兵は産業部門の労働力にマイナスの影響を与え続けている。エゴール・ガイダル経済政策研究所の調査によると、ロシア産業部門の労働力不足は2023年7月には過去最高の42%に達し、2023年4月から7%の上昇になった。
至る所で募兵活動が行われているのとは対照的に、IT部門に関してロシアは労働力を保全する方向に進んでいる。このことが浮き彫りにしているのは、2022年に約10万人のIT労働者がロシア国外に出たのちのこの産業部門の深刻な労働力不足だ。なお、約10万人という数は、IT部門の労働力の10%にあたる。2023年9月4日、プーチン大統領はIT技術者の兵役免除年齢を27歳から30歳に上げる法令を承認した。
これが示しているのは、ロシア国内の動員と募兵が国防産業以外の労働力不足を悪化させているということだ。2024年3月に予定されているロシア大統領選挙を目前に控えて、ロシア政府当局は国民の間でさらなる不評を招く動員を避けようとしている可能性が高い。
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