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ヴァレンタインデーに♥ パンで作るチョコレートケーキ
このコラムは単行本『パンのトリセツ』(誠文堂新光社)を参照にしつつ進めていきます! 本を持ってない方でも楽しめますし、本を持っていれば、なお役立つようになっています。
来週月曜、2月14日はヴァレンタインデーですね。みなさん、チョコレートの準備はできていますか?まだだった!どうしよう!って方、この「パンで作るチョコレートケーキ」、チャレンジしてみませんか?
そろえる材料は3つ
①食パン……6枚(耳なしの12枚切り/約9.5cm角・厚さ約1cm)
1.ブリオッシュ食パン、2.高級食パンの順におすすめです。
できるだけ薄くスライスしてもらい、耳は自分でカットしましょう。
②生クリーム……200ml
必ず乳脂肪のものを使ってください。
③チョコレート……200g
ブラックチョコレート、スイートチョコレートなど、
カカオ分50~65%のものを使ってください。
この材料を見て、お察しの方もいらっしゃると思いますが、今回ご紹介するチョコレートケーキは、スポンジ部分に食パンを使い、クリーム部分にガナッシュを使ったタイプになります。
ガナッシュは「チョコレートと生クリームで作るチョコレートクリーム」のこと。生チョコの本体やボンボン・ショコラのセンター、チョコレートケーキのクリームなど、チョコレートスイーツを作る上では欠かせないクリームです。チョコレート:生クリームの比率は、基本1:1なので、覚えやすいですよね。
上記の材料で、約10×10cm角のケーキ1台分ができます。一見小さめですが、ガナッシュが濃厚なので、8分の1切れでも大満足です。
では、作っていきましょう!
台を作る
パンが薄くてやわらかいので、厚紙で台を作るとクリームを塗る作業もラクになります。厚紙を食パンのサイズよりも3mmくらい大きめにカットし、ラップできれいに覆います。後ろをテープで留めておくと、より安心です。
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ガナッシュを作る
1 / チョコレートを均等に、細かく刻みましょう。かたまりが残っていると、温めた生クリームの熱で溶けにくいので、ここは面倒でも細かく刻みます。
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2 / 小鍋に生クリームを入れて中火にかけ、沸騰直前まで温めます。火にかけるとすぐに鍋のふちの辺りがフツフツと沸騰し始めますが、生クリームの中心部分はまだまだ冷たいので、鍋をゆすりながら、全体が熱くなるまで温めます。
3 / 2の生クリームを1のチョコレートに注ぎ入れます。
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4 / 約1分間そのまま放置し、生クリームの熱でチョコレートが溶けるのをじっと待ちます。
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5 / ゴムべらを使って、泡立てないようにやさしく混ぜます。ガシガシ混ぜるのは×です。少ない混ぜ回数で、2枚目の写真のような状態になるのがよいとされています。
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この状態ではシャバシャバでパンに塗れないので、ガナッシュを冷やしながら、とろみをつけます。ガナッシュを完全に冷やすと生チョコ(包丁で切れるくらいのかたさ)になりますから、かたくなり過ぎず、ちょうどよいとろみがつくまで持っていくのがポイントです。
6 / 5の底を氷水(私は氷の代わりに保冷剤使っています)で冷やしながら、ガナッシュにとろみをつけます。
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全体が均一になるように混ぜたら、1~2分おいて、また全体が均一になるように混ぜるを繰り返し、2枚目の写真くらいのかたさにします。このかたさになったらすぐに氷水から外してください。
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組み立てる
1 / 先ほど厚紙で作った台の表面に、糊代わりにガナッシュを小さじ1ほど落とし、パンを1枚のせます。
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2 / 1のパンの上にガナッシュを適量のせ、カトラリーのナイフの背を使って広げていきます。小さめのパレットナイフをお持ちの方は、ぜひ、パレットナイフをお使いください。
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3 / パン、ガナッシュの順に繰り返し重ねていきます。
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台があるので、このように手で持ち上げて塗ることもできます。
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4 / 6枚目のパンをのせ、その上をガナッシュで覆ったら、残りのガナッシュで側面をマスキングします。側面も、上記の写真のように持った方が塗りやすいと思います。
5 / 側面を塗り終えたら、大きなスプーンでトップに模様を描いてみましょう。
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ケーキの表面に、大きなスプーンの先端をつけ、番号順に矢印の方向に動かすと、こんな感じになります。
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6 / 5を冷蔵庫に入れ、1時間以上冷やし固めましょう。あればボウルをかぶせておくとよいでしょう。指で触ってみて、ガナッシュがしっかりかたまっていればでき上がりです。
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無糖のココアパウダーをふりかけてもOK
みなさま、素敵なヴァレンタインデーをお過ごしくださいね!