![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171514460/rectangle_large_type_2_b4974ce66dd346a1a10f5c5641b56a4b.jpeg?width=1200)
紀州鉄道の歴史(脱線事故)
紀州鉄道脱線事故についてですね。2017年1月22日に発生した事故ですね。この事故では、紀州鉄道線の御坊駅発西御坊駅行き列車が、御坊駅から約500m進んだ地点で脱線しました。
原因は、列車が半径160mの左曲線を通過中に、軌間が大きく拡大したため、後台車第1軸及び第2軸の左車輪が左レール(内軌)の右側である軌間内に脱線したためと考えられています。
軌間が大きく拡大した理由としては、同曲線中のまくらぎに連続して腐食や割れが発生しており、この影響で犬くぎによるレール締結力が低下していたことが挙げられています。
幸いにも、この事故による負傷者はいませんでした。しかし、事故を受けて紀州鉄道は、1月22日を「安全の日」と定め、安全運行と事故の再発防止に努めています。
具体的には、毎年1月22日に、中川源行代表ほか、御坊事業所の職員らが御坊市の小竹八幡神社で安全祈願を行い、救急救命・応急処置講習や線路沿線の美化活動などにも取り組んでいます。
また、事故の教訓を踏まえ、軌道部材の検査等で、連続したまくらぎやレール締結装置の不良などにより動的に軌間が拡大し、脱線事故につながるという危険性を十分に把握し、それに応じた軌道整備を速やかに行うよう努めています。
![](https://assets.st-note.com/img/1737773936-J806AO1deI2DH4PkoWfYGnpU.png?width=1200)
-----------------------------------------------------------------------------------------------
1月22日に脱線事故があった紀州鉄道(株)=本店・東京=は毎年1月22日を「安全の日」に制定した。けが人などなかったものの以後31日間の運休となった事故を風化させることなくより一層の安全運行と事故の再発防止に努めるために定めた。毎年、安全の日には中川源行代表ほか、御坊事業所の職員らが御坊市の小竹八幡神社で安全祈願を行い、救急救命・応急処置講習や線路沿線の美化活動などにも取り組むことにしている。
------------------------------------------------------------------------------------------------
1月22日の脱線事故は、午前11時頃御坊市湯川町小松原地内の御坊-学門駅間で発生した。現場はビジネスホテル紀の国付近の湯川第2踏切から学門駅方面に約30メートル。1両編成の車両が御坊駅を出発し学門駅に向かって時速約15キロで走っていたところカーブを過ぎたあたりで後方の車輪が左右両側とも線路から脱輪した。乗客5人と運転士にけがはなかった。調査の結果、枕木の老朽化で事故現場付近の線路の幅が若干広がっていたことが判明。約200本の枕木を交換し線路の幅を基準値内に修復、カーブの線路内側に設置している脱線防止ガードも新調した。復旧作業などで運行再開は31日後の2月23日だった。
紀州鉄道では、3年おきの外部委託による定期点検や3カ月ごとの自社点検、3日ごとの簡易点検をはじめ、レールなどの施設点検は毎年実施するなど安全に努めていた。前身の御坊臨港鉄道から紀州鉄道となった昭和48年から40年以上にわたり事故はなかったが、昨年脱線事故が発生。同社では、鉄道を利用している多くの地域住民に迷惑と不安を与えたこの事故を今後の教訓として事故があった1月22日を「安全の日」とすることを決めた。今年は御坊駅で午前7時10分、8時3分、同33分の発車に合わせて中川代表と齋藤智次長、御坊事業所職員ら約10人が日頃の感謝を込めて利用客にカイロを配布、11時30分から小竹八幡神社で安全祈願し、より一層の安全運行と無事故を誓う。午後から紀伊御坊駅で利用客の急病やけがなどに迅速に対応できるよう市消防の指導で救急救命講習、応急処置講習を実施。週末まで線路沿線の美化活動にも努め、以降も継続的に行う。来年以降も安全の日には安全祈願をはじめとするさまざまな取り組みで職員の意識向上に努める。
同社では一層の安全運行の確保に向けて、耐久性に優れたコンクリート製の「PC枕木」の設置を進めている。今年度に御坊中学校北の湯川第8踏切から学門駅付近まで約380メートルの区間で導入。木製の枕木に代わり246本を敷設しており、来年度は紀伊御坊駅から市役所前駅までの約570メートルの区間で設置する。将来的には全区間でPC枕木に取り換える計画になっている。
![](https://assets.st-note.com/img/1737768591-SGA09L4hoYOWIg3vieNPVuKs.jpg?width=1200)
お話した情報は、以下の資料を参考にさせていただきました。
運輸安全委員会 鉄道事故調査報告書:2017年1月22日に発生した紀州鉄道脱線事故に関する詳細な情報が記載されています。https://jtsb.mlit.go.jp/railway/rep-acci/RA2018-1-2.pdf
紀州鉄道ホームページ:会社の概要、安全への取り組み、ニュースリリースなどが掲載されています。特に、安全報告書には、事故後の安全対策や線路保守に関する情報が詳しく記載されています。
地元新聞記事:事故当時の状況やその後の紀州鉄道の取り組み、地域住民の声などが掲載されています。
より詳しい情報を知りたい場合は、これらの資料をご覧いただくことをお勧めします。
事故後の対策としては、大きく分けて3つの取り組みを行っています。
1つ目は、安全意識の向上です。
事故の教訓を風化させないよう、毎年1月22日を「安全の日」と定め、安全祈願や救急救命・応急処置講習などを実施しています。社員一人ひとりが安全運行の重要性を再認識し、日々の業務に取り組んでいます。
2つ目は、軌道整備の強化です。
事故原因となった軌間の拡大を防ぐため、枕木やレール締結装置の検査を強化しました。具体的には、連続した枕木の腐食やレール締結力の低下など、軌間拡大につながる危険性をより深く認識し、早期に軌道整備を行うようにしています。
3つ目は、地域との連携強化です。
地域住民の皆様に安心して鉄道を利用していただけるよう、事故に関する情報公開や地域との意見交換会などを実施しています。地域の声を真摯に受け止め、安全対策に活かしています。
3年毎に行う線路保守と草刈りですが、これは通常の軌道保守とは別に、より大規模なメンテナンスを行うものです。
線路保守では、レールや枕木の交換、道床の整備などを行い、線路全体の強度や安定性を向上させます。草刈りは、線路周辺の視界を確保し、列車の安全な運行を確保するために実施しています。
これらの取り組みは、鉄道の安全運行を維持するために非常に重要です。今後も、地域住民の皆様に安心してご利用いただけるよう、安全対策に全力で取り組んでまいります。
いいなと思ったら応援しよう!
![紀州鉄道とパンダが大好きなポッさん](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171361820/profile_ea2986270c3c5a23b27dfdee187cf5c1.png?width=600&crop=1:1,smart)