フィルムカメラは、温かい。
私はカメラに詳しくないし、iPhoneがあれば充分な生活を送っている。
一眼レフカメラやコンデジ?と呼ばれるもの(違いもよくわからん)とは今のところ縁のない人生だが、一台だけカメラを持っているのでその話をしたいと思う。
今回のサムネイルになっている古びたカメラ、
ZOOMTEC 90sが今日の主役だ。
ファミリー向けのフィルムカメラで、私が生まれる前から実家にあったものらしい。(ググっても詳細出てこない)
実家の掃除をしていたらこれが出てきて、数年前に私のものになった。(勝手にもらった)
いつからか液晶がついたカメラが主流になったが、私のカメラには液晶もなければオートフォーカスなんてあるわけない。
フィルムカメラはこわい。
変なことするとフィルムがダメになっちゃって、使い物にならないなんてことがある。
フィルムカメラは面倒くさい。
ほとんどの人は家で現像できない。写真屋さんに行かなきゃいけないし、お金もかかる。撮れる枚数も、限られてる。
フィルムカメラはドキドキ。
撮った直後、「見せて〜」が出来ない。その写真を最初に見るのは、写真屋さんだ。
フィルムカメラは、温かい。
本当にここで撮りたいかどうか、自分に問う。慎重にシャッターを押す。現像までが、待ち遠しい。自然と、想いが写真に映る、気がする。
このカメラで写真を撮るのが好きだ。
変だなぁ、iPhoneの方が、ずっと楽で便利なのに!
思い出と執着
と、ここまでフィルムカメラにフォーカスして書いているが、私の思いはフィルムカメラにあるわけではなくて、多分「この」カメラ自体に強い思いがある。
思い出や過去は、物への執着心を高めるような気がする。
いや、全ての執着心とは、過去から来るものなのかもしれない。
このカメラで私は、たくさんの写真を撮ってもらってきた。
(かわいいでしょ笑)
思い出のカメラだからこそ、このカメラに執着して、このカメラで写真を撮るのが好きなのかも。
大袈裟に言うと、家にこのカメラがなかったら、フィルムカメラなんて触らずに人生終えてたと思う。
思い出も、このカメラも、大切にしたい。
執着ってなんかネガティブワードな気がするけど、温かい一面を見つけられた気がするよ。