ソフトウェア・ファーストと時間共有

2023年あけましておめでとうございます。
2022年は5月20日から毎週note1記事書くというのを32週継続できました。
毎回書いてる時は手間もかかるし
そんなに品質も高くないし、この時間を
コード書くことにあてたほうがいいのではと感じるのですが
書けば書くほど所要時間が減ってタイパ(時間対効果)も上がってきている気がするので2023年も続けたいです本年もよろしくお願いします。

2022年末にとあるSaaS系先輩経営者さんと会食させて頂きました。
業界特化、エンプラ特化、自分たちが周りから受けているアドバイスを
実際に体現しながら急成長されててとても勉強になりました。

その先輩経営者さんが本当に惜しげもなく色んなフィードバックくださるので同席してくれた人がそれに関して聞くと「SaaSというビジネスモデルが素晴らしいから同じSaaS企業を応援して世の中を良くしたい」ということでした。

その中でオススメして頂いた一冊がこちら。

個人的には「上流工程だけでなく実装が重要だ」という言葉がいいなと思いました。

(余談ですがちょうど先月こんな記事が話題になってましたね…)

本文中の下記の表がわかりやすかったです。

従来の日本型ソフトウェア開発は企画だけはやるんだけど
それ以外は基本的に外注。

SaaSを使いこなせる人材も少ないので
フルスクラッチで開発することも多かった。

僕たちもまさに2015年までは前述の図のように二次受け、三次受けする立場でした。

上記にも書きましたがバッファ取った見積ではなく
タイムチャージ型で受注することで
手取り足取り全部外注先がやりますではなく、
外注先の稼働時間を発注元に全て共有することで
資料準備して打ち合わせの時間を減らす工夫したり
発注元・外注先が一丸となって生産性を上げるようにしました。

「顧客マスタをフルスクラッチで作るのではなくkintoneかSalesforceを使うのがいいのでは?」プロジェクトにとっては良いアイデアな一方で従来型の受託開発では見積の内訳に使えそうな開発項目が減ってしまうのではないかという考え方もありましたが実際はそれでタイムチャージにしても無限に開発したいことは発生します。
むしろ顧客マスタを再実装するよりもエンドユーザの価値に直結するような機能に大切なエンジニアリソースを使えるのでみんなハッピーです。
(kintoneやSalesforce API連携するよりフルスクラッチで開発した方が自動テスト書きやすいし開発楽みたいな話は別途ありつつ)

「ソフトウェア・ファースト」を掲げて
今までは全て外注してブラックボックスになっていたプロジェクトを内製していくというのは
今まで出勤時間、退勤時間ぐらいの勤怠管理しかせずに実際のタスクごとの作業時間はブラックボックスになっていたプロジェクトをきちんとタイムトラッキングしていく話にも通ずるのではと思いました。

「うちは社員を信じているからタイムトラッキングは不要」
というのは
「うちは外注先を信じているから内製化は不要」
というのに近いのかも。

信じる信じないではなく
ブラックボックスを極力なくして
関わる人全ての生産性を上げることに逃げずに取り組んでいく。

割と啓蒙に時間と労力も必要ですが
今後世の中に求められていくことだと思うんです。

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