【チベット語アウトプット日記】#2 判断動詞
チベット語の動詞
判断動詞と存在動詞
チベット語の動詞は大きく二つに分かれる。
「判断動詞」と「存在動詞」だ。
「判断動詞」は英語で言うbe動詞のことで、
「AはBである(A=B)」と判断するのに用いられる。
「存在動詞」はそのものの存在や所有を表現する。
「ある/いる」などだが、厳密にはこの限りでない。
「ウチ」と「ソト」
この判断動詞と存在動詞には、どちらも「ウチ」と「ソト」がある。
「ウチの判断動詞」は私のことであったり、私の家族のことなど、
日本語的にも「うち」のことと捉えていいかも。
「ソトの判断動詞」は第三者のことだったり、一般的なこと。
「あなた」もそれに含まれることもある。
「ウチ」の判断動詞
例えば「私の名前はタシです」という自己紹介。
「私自身」のことを「私=タシ」と言うので「ウチ」の判断動詞が使われる。
ང་ བཀྲ་ཤིས་ ཡིན། (私はタシです)
このཡིན་はウチの判断動詞である。
これが否定になると
ང་ བཀྲ་ཤིས་ མིན། (私はタシではありません)
མིན་ はウチの判断動詞の否定である。
この後もよく出てくるが、否定の場合は動詞にམがつく場合が多い。
インド・ヨーロッパ語族で否定の時にnが付く語が多いのと同じか?
いや知らんけど。
「ソト」の判断動詞
ウチに対してソトの判断動詞は「རེད་」。
私がチベット人に「はい/いいえ」を尋ねたときに教えてもらったのが
この「རེད་」と「མ་རེད་」だった。
正確には「はい/いいえ」ではなく、
ソトの判断動詞の肯定と否定だったようだ。
チベット語には明確な「はい/いいえ」はなく、
中国語の「是/不是」「対/不対」のように、
動詞の肯定/否定で答えるようである。
何て表現すればいいのでしょ。
判断動詞の活用
こんな感じで動詞には活用がある。
活用と言い切っていいのか分からんが、
とにかくウチとソト、平叙と諾否疑問、疑問詞疑問で表現が変わる。
活用ではないような気がしてきた。
どちらかと言うと日本語との親和性が高いような気がしてきたのがこのあたり。
今日はここまで
存在動詞についてはまた次回。
མཇལ་ཡོང་།
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