【チベットアウトプット日記】ゆるアジア系語学講座
習ったチベット語を細かくアウトプットしていったらいつまで経っても間に合わないきがしたので、もう自分が気になった/気付いたこと一つに絞って垂れ流していこうと思う。
誰が待ってるわけでもないけど。完全なる自己満。
チベット語と他の言語との親和性
日本語との親和性
私がチベット語をやろうと決めた理由の一つに、
「日本語とチベット語の親和性」がある。
正確に親和性があるのか無いのかはよく分からないが、なぜだか一般的によく言われている。
よく聞くのが、「1234」の数え方が同じだとか「語順」が同じだとか。
たしかにチベット語の「1234」は無理矢理カタカナで表現すると
「チ、ニ、スム、シ」で日本語の「いち、に、さん、し」によく似ている。
インドのダラムサラで仲良くなったチベット人に日本語を教えたことがあるが、
お互い何も知らない状態で数字を教えあった時に、あまりに発音が似ていてお互い目が点になったことをよく覚えている。
語順も日本語と同じで、動詞が1番最後に来るSOV型。
これも日本人は「きゃー!日本語とチベット語って似てる!」って喜ぶポイントなのだが、よくよく学んでみると形容詞が名詞の後に来るので「タイ語パターンかいっ!」とガッカリする。
(タイ語が悪いわけではなく、勝手に親近感を抱いた自分が悪い)
あとは助詞がある点。
日本語の「てにをは」ほどではないけど(今のところは)、必ず助詞を忘れず付けないと意味が通じないので気をつけようと先生に言われた。
タイ語&ラオス語との親和性
筆者はラオスに住んでいた経験があるため、ラオス語がほんの少しだけ分かる。
文字も一通りやったので、文字や文法の観点からチベット語と比較してみたい。
また、タイ語とラオス語は一般的に「日本の標準語と関西弁」くらいの違いしかなく、ほとんどのラオス人はタイ語を理解することができる。
(どっちが標準語でどっちが関西弁かは置いておいて)
タイ文字とラオス文字は似てるようで似てない、でも似てないようで似てる。
比べると分かるけどきちんと比べてみないと分からない。
素人だと区別がつかないけど、玄人から別文字に見える。
いや知らんけど。
前置きが長くなったけど、ラオス語が分かる状態でチベット語を学んでみて、気付いた点が何点かある。
まず、文法上の特徴として修飾語の用法が同じであること。
名詞の後に形容詞が来る形式の言葉は東南アジアの言語に多い気がする?
タイ語、ラオス語、カンボジアのクメール語もそうだったような気が。
タイ語とラオス語はほぼ同じ系統の言葉だけど、クメール語は全く違う系統だったと思う。だから隣の国なのに単語が全然違っててびっくりした記憶が。
私がまだチベット語を始めたばかりだから文法上の親和性はこれ以上見つけられないのだけれども、面白いなと思ったのが文字の親和性。
なんとなく似てるんだよなぁ。
ラオス文字とチベット文字
文字をやってみて「あれ?」と思ったものがいくつかある。
ມ ລ ບ (ラオス文字)
མ ལ པ (チベット文字)
それぞれ左からm、l、pに相当する文字なのだが、似てない?
素人からすると見ただけじゃよく分からないと思うけど、書いてるとあれー?この文字どっかで??と思うんだよなぁこれが。
ラオス文字は丸っこいから、どちらかと言うとカクカクしたタイ文字の方が似てるのかも知れない。知らんけど。
サンスクリット語との親和性
一般的に言われているのが、チベット文字はサンスクリット語のデーヴァナーガリー文字と由来を同じにしているというもの。
グプタ文字が由来とも言われているが、まぁ同じ古代インドあたりの文字から来ているのだろう。
(ラオス文字と同じように比較しようと思ったけど、似てるどころかほぼ同じだからやめた。当たり前か)
確かに文字に関しては似ているものもあるし、なんなら文法もサンスクリット語と同じSOV型である。
ここでふと疑問が。
チベット語って、言語系統的には「シナ・チベット語属」に分類されており、サンスクリット語の「インド・ヨーロッパ語属」ではないんだよね。
「シナ・チベット語属」と言えどもシナ語…もとい現代中国語との親和性は全く感じない。
「言語系統が同じだから、チベット語は中国語と同じはずだ!」と熱く語っていた変な英語の先生と喧嘩になったことがあるけど、この辺の分類方法は無知なのでなぜこういう分類なのか謎でしかない。
言語の親和性とは
つまるところ言語の親和性って、やってる人が勝手に似てる部分/似てない部分を探し出しで(多言語やってる人はなおさら)、さまざまな理由でこじつけようとすることで生まれることが分かりましたとさ。
また次回!(飽きてなければ)
མཇལ་ཡོང་།
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