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四字熟語425
「右顧左眄」(うこさべん)とは、心ここにあらずという意味を持つ四字熟語で、右を見たり左を見たりして、注意が散漫で集中できていない様子を指します。
文字通りには、「右を顧み左を眄める」という意味で、物事に対して真剣に取り組むことができず、周りの誘惑や他のことに気を取られてしまう状態を表しています。
この四字熟語を使ったたとえ話として、古代中国の学問を志す若者の物語があります。
この若者は、大学者になることを夢見ていましたが、勉強をするたびに外の世界の魅力に気が散ってしまいました。
彼は書物の前に座ってはいるものの、窓の外を行く人々を見たり、庭の鳥の声に耳を傾けたりと、学問に集中できずにいました。
師匠は彼に「右顧左眄の心では学問の道は遠い」と諭しました。この話は、目の前の課題や目標に対して集中力が欠け、周囲の誘惑に easily distracted されてしまう人々の状態を「右顧左眄」と表現しています。
目標に対して一途になることの重要性を説いた教訓とも言えるでしょう。
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