965 今日のことわざ辞典ことわざ枯れ木も山のにぎわい
今日のことわざ辞典
ことわざ
枯れ木も山のにぎわい
読み方
かれきもやまのにぎわい
意味
枯れ木も山のにぎわいとは、価値のないものでも、ないよりはあった方が良いという意味です。
状況を盛り上げるためには、たとえ重要でないものでも存在することが必要であることを示しています。
たとえ話
ある会社の新製品発表会で、来場者数が期待していたほど多くなく、社内で不満が広がっていました。
そこにベテランのマーケティング部長が「枯れ木も山のにぎわいだからね。
少ない人数でもいるだけで会場が盛り上がるし、次に繋がるチャンスが生まれるかもしれない」と言って、スタッフを励ましました。
このことわざのように、ビジネスの現場でもどんな状況でもプラスに考えることが重要です。
現代経営学における解釈
現代のビジネスにおいても「枯れ木も山のにぎわい」の精神は重要です。
例えば、プロジェクトやイベントの立ち上げ時に、すべてのリソースや最善の状況を待つのではなく、まずは手持ちの資源でスタートすることが求められます。
この考え方は、アジャイル開発やリーンスタートアップのような、迅速に行動して市場の反応を見ながら改善を重ねる現代の経営手法に通じます。
また、多様な意見やアイディアが集まる会議でも「枯れ木も山のにぎわい」と考えれば、どんな発言も無駄ではなく、それぞれが場を活性化させる役割を持っていると捉えられます。
これは特にブレインストーミングやクリエイティブセッションのような場面で有効です。
経営者の視点
経営者としては、「枯れ木も山のにぎわい」の考え方を持つことで、リソースが限られている状況でも前向きに対策を講じることができます。
たとえば、スタートアップ企業がまだ知名度が低いときでも、少数の顧客や取引先と積極的に関係を深めることで、将来的なビジネスの基盤を作ることができます。
このように、手持ちの小さな資源でも大切にし、それを活かしていく姿勢が、長期的な成功につながります。
現代の企業経営においては、あらゆるリソースが価値を持ち、それが企業の成長に寄与する可能性があると考えることが、成功の鍵となります。
