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嫌という感情には問いを立てる
指導をしている現場では
小学生によく
「○○君にこんなひどいこと言われた!」
「○○ちゃんにあんなひどいことされた!」 と言ってくることがよくある。
だからそんなときには必ず
「だからどうしたいの?」 と聞き返すようにしている。
そうすると拍子抜けしたような反応をする。
(大人に言えばその子が怒られると思っている)
自分自身のされたことに対する
嫌だなと思う感情は間違いではないし
それが別に悪いことでもない。
けれどその嫌だなという気持ちにに対して
自分が具体的にこうしたいとか
相手にこうしてほしいとかがないのであれば
それは絶対に口には出さないほうがいいと思う
大学生でも
「なんかあの人うざいよね」
「このノリは面白くない」
「あの教授の授業くそつまんねぇ」 とかの言葉はよく聞く
そう思うことは悪いことではないが
「そう思うから自分はどうしたいのか」が
はっきりしていないとそれは自分の人間関係にとって
マイナスなことしか起こらないし、嫌だなと思うことが改善に進むこともない。
具体的に
「なんかあの人うざいよね」☞「関わるのを控えよう」(なにがうざいかもはっきりさせたほうがいい)
「このノリは面白くない」☞「どうすれば面白くなるのか考える」
「あの教授の授業くそつまんねぇ」☞「履修をやめる」
みたいに具体的な原因を明らかにして
それに対してどう対処するかの行動ベースでの言語化ができていないのであればそれは口にするべきではない。
抽象度の高い愚痴や悪口は そんなつもりはなくても
うわさで人伝いしていくと 過剰に表現されたり
自分の意図とは違う意味で受け取られたりしかねない。
人間関係のトラブルの原因は
だいたいこういう発言がきっかけになると思う。
自分の感じた嫌いには必ず問いを立て何が嫌いなのか
だからどうしたいのかをしっかり言語化していきたいと思う
それができないのならその愚痴は心の中にそっとしまう そうすれば人間関係割とうまくいくような気がすると感じた。