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塔短歌会掲載歌 2024.2
若葉集にて6首の掲載でした。 12月号の歌に両角美貴子さんより評をいただきました。ありがとうございました。
この坂を曲がれば海に辿り着くギアを落としてゆく路線バス
がんばらない雨粒のままとどまって銀の手すりを伝わってゆく
街灯と同じ高さの窓ひかるまだあたらしい雨の夜半に
なにもない午後に弾けるホウセンカ実家のテレビの音を絞りぬ
にわか雨は過ぎ去ってからにわか雨戻らない日の顔貼り付けて
良心は咽喉の奥にもあるようで鳩サブレーを割るときに鳴る
月詠の10首は、この1ヶ月間で詠んだものを選んで、並び替えてまとめている。
それぞれの歌はそれぞれで詠んでいるのでまとまりがないといえばない。
それにしては、雨のことを詠んだものが多い。
10月から11月は雨が多かったのかな…