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塔短歌会掲載歌 2024.10

10月号、塔着しました。 村上和子さん選歌欄にて6首掲載いただきました。
ありがとうございました。

五分後に世界そのままあることを信じていられる炊き上がるまで

雨樋のシャトルをふたたび取るために慣れたばかりの脚立に立てり

流れ星みたいに右足左足そろって歩くカップルを見る

いくつかのシャツのなかから青に合う青に決めたよ 海に行こうよ

デッサンの陰影深くとるように問診票に書き込んでゆく

はっきりと言わないことで昼過ぎの鯖定食は大盛りできた

塔 2024.10 作品2 村上和子選

気に入った歌が取られていて嬉しいと思いながら、気に入った歌が取られていないのが残念という気持ちを持っている。
要は全部気に入っていたのだ。
なので、推敲していつか世に出したいと思っている。

選歌後記や、前々月の選歌評欄に触れられないとき、少しさみしい。

先日、飲み会で話をしながら頭が整理できたけど、結社に入っていてよかったと改めて思った。どんな心持ちの時でさえ、十首を送る場所があること、それを読んでもらえる機会があること、ありがたいなと思っている。

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