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塔短歌会掲載歌 2023.11
11月号では、若葉集にて鍵前6首掲載でした。
ありがとうございました。
いつかした会話は宙にただよって祭りのひけた夜道を歩く
夏色が薄まってゆく夕暮れに言い出せなかったことを仕舞った
知っている夏の匂いが立ち込める待ち合わせないペデストリアンデッキ
お互いを知らせるように雨垂れを言葉に変えて森は囁く
幾度なく明日を見上げているのだろう足取り強く坂をゆく人
一瞬の風をとどめて膨らんだワイシャツ明日は明日はまた来る
月詠の歌は、みんなどうやって作ってるんだろう。今回の自分の提出した歌は、いちごつみ、歌会、短歌講座の歌が中心だった。
8月掲載では、初回ということもあって一度に連作風にまとめて作ったものだった。
9月掲載、10月掲載、11月掲載は、上記のようないちごつみ中心です。
連作は連作で詠みたいことがあれば考える。
月詠もある程度まとまっていた方が良いのだろうか。
歩いているとき、何か家事をしているとき、ふとフレーズや、あ、これを歌にしてみたい、というものができることがある。
そうしてできた歌は、これまですぐにTwitterにあげていましたが、ちょっとやめてみています。
月詠のストックにと考えてしまう。
また気持ちも変わるかもしれないので、ふらっとあげることもあるだろうな。
10月掲載になった歌が、いくつかTwitterで引いていただけている。とても励みになります。
知っている路地につながっていたことを知らない前にもう戻れない
川本千栄さんより
潮風の小さな窓を置くように壁に飾った君の絵葉書
短歌ユニット△ 丘光生さんより
まなうらに深夜の海のさざなみを 無理して眠らなくていいから
塔読むリスさんより
知っている路地につながっていたことを知らない前にもう戻れない
中型犬さんより
ありがとうございます!