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塔短歌会掲載歌 2024.6
若葉集(栗木京子選)にて5首の掲載でした。ありがとうございました。
今回は『泣きそうにそっと両手を振り合っている引力のあいだを通る』の歌が
初めて「百葉集」に掲載いただきました。
百葉集はひとつの目標だったので嬉しいです。
三人に五つのみかん 気にしてるあいだに雪の上に降る雪
泣きそうにそっと両手を振り合っている引力のあいだを通る
自販機をフェイクで押せばただひとりのわたしのために光ったボタン
静止した真昼に父がいるような整備工場ぽっかりと空く
夏がくれば風にのぼりははためいて冷やし中華のあるスキー場
これが落ちてしまうのか…という驚きがあった。それも糧にしていきたい。