『残像に口紅を』飲み会がしたい
「残像に口紅を」筒井康隆
⚫︎読書期間
2024年8月後半
⚫︎手に取ったキッカケ
「ゆる言語学ラジオ」で「残像に口紅をゲーム」をやっていて、堀元さんと水野さんがとても楽しそうだったから。カズレーザ氏おすすめ本、TikTok大バズり本としても有名、中高生ビブリオバトルでも各所で登場しており、ずっと気になっていた。
⚫︎ネタバレしてはいけない
概略については、中公文庫のサイトを見てもらおう。ネタバレしていないので大丈夫。いろいろ想定外で楽しかった。不用意にも、最後に消える音を先に見てしまったのはミスだったが…
⚫︎袋とじの行方
初版第二刷で読んだが、かの有名な、袋とじ部分は、完全に切り取られていた。これを確認するためにわざわざ初版を選んで図書館でお借りしたのだった。図書館側が取り外したのか、市民の誰かが不埒にも切り取ったか、それはわからない。35年の歳月の、いつどこで何が起きたのか、妄想することを楽しむとしよう。
⚫︎手書き五十音表のラ行が抜けた…
途中で「本当にこの音は消えている?」「どの音が残っているんだ?」と確認したくなるので、五十音表は手元にあったほうがいい。とても久々に「か、さ、た、な…」と書いていったら、ラ行を盛大に飛ばしていた。手書きでない方が正確かもしれないが、むしろ、私の脳内からその時点でラ行が消滅していた可能性を検討したい。
⚫︎「残像に口紅を飲み会」「残像に口紅をビブリオバトル」はやってみたい
読み始めてからずっと、こればかり思っていた。ネタバレしないルール作りもいろいろ考えたので、興味をお持ちの方はぜひ、ご一緒してください。
⚫︎一文字目を消してみた
この記事も、原作の書き出しに従い、五十音の一文字目を消してみた。一文字消すだけで、なかなか頭脳を使うものです。最後まで書ききり、メタフィクションとして成立させてしまう筒井康隆氏の才能、やはり恐るべし。また他の作品も読みたくなりました。実はまだ「時をかける少女」を読んでいないし!