アスパラ最高
アスパラは、古くから疲労回復効果の高い野菜として知られてきました。アスパラに多く含まれ、その名前の由来となったアスパラギン酸には、タンパク質を合成し疲労回復に役立ち、毒性のアンモニアを体外に排出して中枢神経を守る働きがあります。また、疲労に対する抵抗力を高めたり、スタミナ強化にも良いことがわかっています。カリウムも多く含まれるので、高血圧やむくみの改善も期待できます。アスパラギン酸はカリウムと合体して、アスパラギン酸カリウムとなり、糖質の代謝を促し、疲労が蓄積するのを防ぎます。ビタミンCやビタミンB群も多いので、血管の老化を防いだり、お肌を若々しく保つのにも適しています。タンパクやDNAの合成を助け、赤血球をつくり、細胞の分裂や発育を促進している葉酸も含まれ、鉄分や赤血球を増加させるコバルトも多いので、貧血予防や疲労回復にはとってもおすすめの食材です。
薬膳的アスパラ 冷まして、むくみを取る
中医学から見るとアスパラの性質は涼性で、湯冷まし程度に余分な熱を冷ましてくれます。消化を担う五臓の脾*に溜まった余分な水分や不要物(痰湿)を排出します。肥満や便秘ぎみの方には特におすすめです。また必要な潤いを補いますので、乾燥にやられている呼吸器系を潤し、渇きを癒してくれます。暑い夏にはピッタリの食材ですね。
栄養学のアスパラ
カロチンやビタミン類、食物繊維、タンパク質にミネラルと、栄養に富んだアスパラは、昔から疲労回復の食材とされたほか、高血圧や心臓、動脈効果の症状緩和、湿疹や便秘の改善などに民間療法として使われてきました。近年では、抗がん作用もあるという報告もあるようです。夏は、陽気が上りやすく、のぼせやイライラを感じやすい季節です。そんな時、余分な熱を解消し、潤いを補ってくれるアスパラはピッタリの食材です。
アスパラ名人の友人
長谷川博紀という函館で、無農薬・無化学肥料のアスパラを育てる友人がいるんですが、彼が作るアスパラが絶品なんです。肥料は、⿂のカスや⽶ぬか、枯れたアスパラの茎、雑草など植物性の原料を中心に発酵させた堆肥を使っているそうです。あと、漢方薬としても使える高品質な生薬も虫除けや肥料として使っているそうです。そしてアスパラにとって一番とも言える重要な水は、自ら自費で雪解け水をひいてきたんですって。やりすぎですし、コストかけすぎです(ほめてます)。長谷川さんのアスパラはこちらから購入出来ます。
長谷川さんの情熱は僕なんかが語れるものではないぐらい熱いので、去年の記事ですが、こちらをご参考ください。
このインタビューの中で、長谷川さんが今の畑と出会った頃のことをお話してますが、この言葉が中医学で不調を治すときにすごく似てると感じました。
「人工的・化学的なアプローチが強すぎて、土が息をしていない状態、死にかけている状態だったんだと。そこから人間の関与を引いて、大地の力で育てる手助けをしたかたちです。」
中医学では、胃腸を指す場所を『脾』といいます。この脾は五行で分けると『土』なんです。良い土が無いと良い作物は育たないように、まず胃腸が元気でないと、体もこころも元気になれないんです。なので、まずは脾が嫌う、食べすぎ、飲みすぎを減らしてもらうことから始めていきます。そして、夜更かしやスマフォ、テレビの見すぎ、寝すぎ、動きすぎを可能な範囲で減らしていきます。こうして、まず悪影響を及ぼすものの過剰状態を減らします。そうしてフラットな状態に近づけることで、人は自らの力で健康になっていける、文字通り、“土台”が出来あがります。漢方薬は、そこから元気になっていく過程で、必要なものを足したり、いらないものをさらに減らしたりして、ちょっとした手助けをしていくんです。ご相談にいらした方々はこうして元気になっていくんですが、長谷川さんの、“土が自然を育む力を人工的な影響を極力減らすことで取り戻し、そこから良い作物を作り出す”流れとすごくよく似てると思いました。なので、長谷川さんのアスパラは力があり、美味しんでしょうね。まだ間に合うと思うので、ぜひ皆様も一度ご賞味ください。
長谷川さんのアスパラはこちらから購入出来ます。夏のアスパラはぜひ焼いて食べてほしいそうです😊訳ありアスパラで十分楽しめますよ😊
インスタは美味しそうなアスパラが溢れてます。
*********************************
サクライオフィスでは、月に4本新しい記事が読めます。もちろん過去に公開した記事も月額定額500円で読み放題です!ご質問や軽い相談なども掲示板でご利用いただけます。
皆様のご参加、お待ちしております。>>>https://note.com/pandakanpo/membership
サポートして頂いたお金で、新しい本を買ったり、講習会に参加し、知識を広げて皆様に必ずや還元します!!