櫻井大典
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対立が不調を生む 和解剤のお話
ストレスで胃腸の調子が悪くなったり、食べすぎて胃と腸の調子がおかしくなったり、カゼをこじらせて胃と腸の調子が悪くなった状態を改善させるとき、中医学では”和解”という方法を使います。その時使われるお薬を和解剤(わかいざい)といいます。「対立した者同士が和解する」の和解です。何が対立してるのかというと、臓腑間の調和や陰陽の平衡です。
この和解剤は、3タイプあって、
1)調和肝脾(ちょうわかんぴ)
2
みんな大好き逍遥散と加味逍遙散の話
逍遥散が合うタイプの人は、色白で薄弱で、神経が細かく、思い煩いが強く、ささいなことで気を悪くし、さまざまな心理的ストレスに敏感に反応する人。どこかしらの体の不調が不安を起こさせ、食べ物もが喉を通らなくなったりもします。
見た目は、気軽に声をかけづらく、几帳面で、発する言葉はちょっと硬い。体力はあまりないので、頑張ると不調になるが、頑張りすぎてしまうタイプ。
秋は、「あれもしなければならなかった」、「これもしなければならなかった」と、動き回らない、考えすぎないことが養生なんです。
信じられないかもしれませんが、去る8月7日は立秋。秋の始まりでした。今はもうすぐ立秋の次の二十四節気にあたる、処暑(しょしょ)が始まろうとしてる時期。朝夕の暑さが少し和らぐ季節ですが、まだまだ長夏(ちょうか)。暑さと湿気が強い時期です。
しかし、暦は進んで生きますので、ここで再度秋の養生についておさらいしておきましょう。今回も中医学の経典、『黄帝内経 素問』の”四気調神大論篇第二”を一緒に読んで
気を回らせるおくすりの違い
今回はお勉強らしいお話をしましょう。読むというより、辞書的に使える文かも知れません。今日は方剤学のお話をします。もしかしたら少し難しいかも知れませんので、お気軽にご質問ください。
質問用スレッド https://note.com/pandakanpo/membership/boards/980a6a4b229c/posts/04e8c62f5e5a?from=self
気を回らせる薬気というの
臭いが気になる季節 食事から対策しましょう!
臭いがそろそろ気になる季節。
「くさい」のは、「湿熱(しつねつ)があるから」と中医学では考えます。
湿熱とは、余分な水分と、余分な熱の停滞です。
まず、水分が停滞する理由は、飲み過ぎと胃腸機能低下です。体が使える以上に飲んだ水分はたまります。これが溜まって腐るようなイメージですね。
汗をかくって大事です
そろそろ暑くなってきましたね。
これからどんどん湿度も高くなっていきます。
ただ人間ってのはよくできたもので
暑さに順化できるんですよね。
体内の設定温度を調整するために、熱を発散して機能を維持します。
これができないと熱中症になるわけですが、
その順化に必要なのが発汗です。
和菓子と小豆のはなし
皆さん、和菓子好きですか?
私が小さい頃ってもうずいぶんと前ですが、昭和の終わりはそんなにいっぱいお菓子ってなかったんですよね。というか与えられてなかったのかな?もしかしたら近所に駄菓子屋がなかったからかな?僕が幼少期育った、奈良の実家の、県道を挟んだ向かいにあった築山商店に売ってたお菓子は、グリコや森永のキャラメルとか、酢昆布とか、サクマドロップとか、THE昭和のお菓子たちだけでした。
で、た