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日刊パンダ•ボルケーノ
2021年10月21日 13:37
私は薄情な人間なのだ。 3年ぶりに訪れた三宮駅で、熱いブラックコーヒーを飲みながらそんなことを考えていた。 帰省をするたびにこの駅のスターバックスに入るのが、いつの間にか決まりになっていた。札幌のマンションからここまでは、電車と飛行機とバスを乗り継いで、短くない時間と安くないお金をかけてやって来る。あとは私鉄を3駅乗り継ぐだけで実家だというのに、私はいつもここで、まるで立ち止まるように寄り道
2021年10月22日 20:34
「同窓会の企画しようよ」 誰かの思いつきの一言で、僕らは三宮駅のスターバックスに集まっていた。 36年、僕は流れに身を任せて、この街にいる。ここで生まれ、ここで育ち、なんどもなんどもこの場所を通り過ぎてきた。そんな僕にとっては、この店ももはや日常の一部だ。 この年齢になると、家庭を持っている奴とそうでない奴が、ひと目で分かってしまうようになる。当然のことなのだろうが、僕からすると家庭を持って