孤独のスピカ
夜に星を放つ
窪美澄
オムニバス形式となっており
ひとつずつの話に
必ず星がひとつ出てくる
婚活アプリでできた恋人の秘密を知ってしまっても
愛する母が亡くなってしまっても
一夏の、憧れと勘違いしてしまっているような、
恋のような曖昧な感情を抱いてしまっても
それでも、星は煌めいている
心の揺らぎのように星々は瞬く
彼も彼女も
誰も彼も
孤独を抱えて、星を眺めている
そういえば
わたしが今住んでいる地域を愛している理由の一つに
星がきれいにみえるから、というのがある
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