聖徳 通信 知覚・認知心理学Ⅰ レポート 第1課題② 評価B 感性認知のメカニズムについて、適切な具体例を挙げながら、知性処理と感性処理それぞれの働きと関わりを踏まえながら説明せよ。
設問:感性認知のメカニズムについて、適切な具体例を挙げながら、知性処理と感性処理それぞれの働きと関わりを踏まえながら説明せよ。
本文:
本レポートでは、感性認知のメカニズムについて、知性処理と感性処理それぞれの働きと関わりについて、具体例を挙げながら説明する。
感性について、哲学者の佐々木健一は「感じることの性質もしくは能力」と定義し、生理学者の久野節二氏は「瞬間的あるいは直感的に物事を判断する力」と定義している。さらに心理学者の三浦佳世は「ものやことに対して、無自覚的、直感的、情報統合的に下す印象評価能力。創造や表現などの心的活動にも関わる」と定義していたが(三浦,2006)、最近では「包括的、直感的に行われる心的活動およびその能力」と再定義している(三浦,2013)。体系化している。以上の定義に共通するのは、感性を心の働きのひとつまたはその能力として捉えていることである。また、世の中の感性のイメージである美的判断やセンスという意味に限っていない点も注目される。ただし、瞬間的、包括的な判断は、感性に限らず知覚にも当てはまる。したがって、感性を「印象評価を伴う知覚」と位置づけることができる。
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