多良間島のいい伝え(スクと雷)/雷鳴や沸き立つ浜にスク跳ねる 雷雲のあの下あたりでスク湧くか 遠雷やスク寄る島の火番盛(ひばんむい)
最近、叔父(母の弟)から聞いた話。
故郷の多良間島には、
「はるか沖合の雷鳴の下、スクが生まれ、海岸に寄ってくる」
という言い伝えがあると。
確か秋田では、
11月の雷の鳴る頃にハタハタが獲れるといい慣わしていると
聞いたことがあります。
時期や場所、魚種は違いますが、
雷と魚類の生態を結びつけたところが
共通していて、なんとも面白く思えます。
スクは、アイゴの稚魚で
当県では塩漬けにして食します(「スクガラス」という)。
旧暦6月1日(新月)に大挙して海岸に押し寄せます。
下記は、多良間島ではありませんが、
奥武島というところの今年のスク水揚げの記事です。
スクガラスはもう何年も食べたことがありませんでしたが、
多良間のいい伝えに刺激されて、
思わずスーパーで1瓶買ってきました。
でもあとでラベルを見てびっくり。
フィリピン産のスクでした。