さまようHSP:「共感」を見直す日

私はあくびが伝染りやすい。映像を見ても伝染るし、「あくび」の文字を見ても伝染るし(今ここまで書いて3回あくびしている)、あくびのことを考えただけでもあくびが出る。

この性質をHSPと結び付けて考えたことはなかった。しかし、ふと「あくびってなんで伝染るんだろう?」と思い検索してみると、こういった記事が出てきた。

あくびはなぜうつるのか?https://business.nikkei.com/atcl/skillup/15/111700008/052300063/

共感性の高さとあくびの伝染は関連している可能性があるということ。
人間だけでなく、社会性のある動物(猿や犬)でも確認できたそうだ。

共感!それはHSP頻出単語!

ただ、この記事を読みながら少し違和感を持った。
ここで語られている「共感」は私が思っていた「共感」と少々ズレがあったからだ。

私が思っていた「共感」とは感情移入のようなものだ。他人の心の痛みが自分のことのように感じるとか、「その気持ちわかるー!」みたいなやつだ。あーね。それな。
実際「共感」は何を見ても「他者と感情や思考を共有すること」というように定義されている。

共感(キョウカン)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E5%85%B1%E6%84%9F-477908
他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち。

私にとっていつもそこがひっかかる部分だった。2年前にHSPだと診断されたが、他人の考えや感情と同調しやすいと感じたことがあまりないため、ずっと半信半疑だった。
自分の共感力は中〜低くらいだと思っていた(別に冷血人間ではないです)。

しかし、あくびの伝染に感情や思考がまとわりついてるとは考えづらい。

あくびの伝染は生理的共感と呼べるような、情緒的共感とは微妙に層の違うもののように思える。感情の「感」ではなく、感覚の「感」だ。
それらは別物だが、交わる部分が多い。
だから混同されがちだし、私のような人間は定義の広さに右往左往するのかもしれない。
私は生理的共感なら頻繁に身に覚えがある。

私はかなりの時間を経てやっとHSPの自覚を持てるようになってきた。
だからこそ、私のような自覚が薄い「無自覚HSP」は結構いるんじゃないかと思えてならない。

ちなみに私は、もらいゲロもしやすい。
きっとそういうことなんだろう。

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