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私のせいで彼が苦しんでいるなんておこがましいな、と思った話

これは、かなり前の話です。

同棲しているパートナーがいつも疲れていてしんどそうで、私も当時は今より情緒不安定だったので、

「私が情緒不安定なせいで、彼を疲れさせているんだ。
仕事で疲れて帰ってくる彼を癒せる存在にならなきゃいけないのに、
私は情緒不安定だからそれができない、ダメな彼女なんだ。
私なんかと付き合わせて可哀想だ。別れてあげたほうがいいのでは……」

などと思っていたことがあります。

私は自分の思いを黙っていることができないので、
「私が面倒くさい女だから、あなたをより疲れさせているんでしょ。ごめんね」
と伝えたら、彼はまっすぐこう言いました。

「ねんちゃん。(※私のあだ名)

そんなこと言っているほうが、100倍めんどくさいよ

と。

* * *

今月で彼と付き合い始めてから丸8年を迎えるのですが、
私が彼と長く一緒にいられる理由は、こういう所もあります。

彼は私に対して、
「心が弱い子だから、気を遣ってこういうことは言わないようにしよう」
みたいな気遣いをまったくしません。

私のことがめんどくさいと思ったらちゃんと「めんどくさい」って言うし、私に何か頼まれてもやりたくないと思ったらちゃんと「やりたくない」って言います。

私は自分が心の病を治せたのは、自分の決意と努力のおかげだと考えていますが、彼のこういう「精神病でいても得することがない」と思わせてくれる態度も治療の後押しをしたなと思います。

なぜなら、彼が私に対して「心が弱いから……」「心の病だから……」と思って色々遠慮していたら、私はそれをいいことにワガママ放題したでしょうし、心の病も治そうとしなかっただろうと思うので。

ただし、彼はいつも冷たい態度を取っていたわけではなく、「かわいいね」「好き!」「愛してる」って言葉で伝えてきたり、スキンシップを沢山してくれたり、普段の愛情表現がめちゃくちゃ多かったんですよね。

(※私からスキンシップしに行くと逃げるけど笑)

だから時々「めんどくさい」とか言われても、そんなに不安にならなかったのです。

★その辺の詳しい話は、よろしければエッセイ漫画でご確認くださいませ!(宣伝😂)

(こちらは電子書籍版。現在1〜4巻まで出ております〜)

* * *

「そんなこと言っているほうが100倍めんどくさい」と言った後、
彼はこう付け加えました。

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