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「私と違う世界」を見て、自分の進む創作の道がまた明確になった

平田本陣記念館(島根県出雲市)で開催されていた原画展「ダヤンと不思議な劇場」へ行ってきました。

実は私、こっそりとベイビーダヤンを愛好しておりまして、それを横で見ていたパートナーが「行こう!」と言ってくれたのです。

ベイビーダヤン。かわいい〜〜

展示が見られるだけで良かったのですが、「折角だから池田あきこ先生本人が来られる日に行こう!」と言われ、今日12月25日に行くことになったのでした。

「サイン会の整理券も間に合ったらもらおう!」となぜか意気込んでいるパートナーに押され、残り枚数ギリギリのサイン会整理券もゲット……。

「私そんな、昔からのガチファンとかじゃないのにいいのかな……」と思いつつ、サイン会の時間まで展示を楽しみました。

何とまさかの「全作品撮影OK」という太っ腹展示!!


段ボールで作られた展示とか
ご本人制作の革作品とか
出版社に持ち込んだ初期のラフコンテとか
もちろん原画も……!

とにかくもう、全てが「わあ、すごい〜!」と圧倒されるし可愛いし、自分の創作の参考にしよう! と思って隅々まで楽しみました。

で、いざサイン会の時間。

ツーショット写真は無理だけど、サイン中のご本人の写真撮影はOKです!
とスタッフの方に言われたので、おそるおそる撮影しました。

私の前にいたファンの方は、めっちゃ池田あきこ先生に話しかけていて、私も色々「あんな風に声かけようかな」と考えていたのですが……

なんかもうご本人を目の前にしたら圧倒されてしまって、ほぼ無言でじっと待ってしまいました。

サインを描き終わった後の池田先生とパッと目があったんだけど、めちゃくちゃパワーを感じて、「あっありがとうございました!」と言うので精一杯…………。

私、自分がパフォーマー側に回るのは得意だけど、ファン側に回るのは苦手なんですね……。

あと、池田先生の世界観もダヤンも好きだけど、「憧れ」とは違うんだな、と思いました。
自分も猫作品を描いているけど、「こうなりたい!」とはとても思えなかったです。
別格というか、別世界というか。
(別格なのは当たり前なんだけど)

「あ、自分はこっちの道に行くんじゃないんだ」と思い知らされた気がしました。

ただ、それが悪いことじゃなくて、自分の進む道が明確になって、良かったと思います。

最近色々なものを見ては、「あ、私はこっちの道じゃないのか」と気付かされている気がしていて。
歩く道が少しずつ、少しずつ明確になってきていて、嬉しいんです。

以前の私は「結局私はどこへ行けばいいんだろう?」と思いながら、できることや頼まれることを闇雲にやっていました。
それはそれでいい経験だったけど、道が見えないまま歩き続けるのはいつも少し不安だったのです。

またひとつ、「あなたはこっちじゃないのよ」って言われた気がして、すごくよかったです。

引き続きベイビーダヤンは愛でていきます。
ただのいちファンとして。

私が勝手にいろいろ受け取った気になっているだけだけど、池田あきこ先生、沢山のものをとどけてくださってありがとうございます。

スタッフの方々、平田本陣記念館様、すてきな展示会をありがとうございました。

ごきげんよう、さようなら。

立体作品の前で記念撮影

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伊藤巴(ともえ)@漫画家×カウンセラー
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