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飽き性の人が仕事を続けるための工夫とは?【ぱりこラジオ第14回文字版】

毎週金曜20時にSpotifyで配信している「ぱりこラジオ」。
第14回は2024年4月5日(金)にアップしました。
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そして今回も「音声を聴くのが苦手、文字で読むほうが楽」という人のために、文字版もご用意いたしました。

※前回分を先に読みたいかたはこちらから↓

前回の文字起こしでちょっとコツを掴んできて、今回はかなりスムーズに作業できましたよ!(笑)

聴くほうが雰囲気は伝わるので、良かったら家事や仕事や作業のBGMに聴いてみてくださいね。

では文字版どうぞ!
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◆飽き性の人が仕事を続けるための工夫とは?

前回に引き続き、今回も占い師で漫画家な私の友人・ほしみんこと星見かおるさんをゲストに、「仕事が続かない」をテーマにお話ししていこうと思います。

なんと星見さんも、自称「続かない人」とのこと。

そんな星見さんが、今の仕事を続けるために工夫していることとは一体なんでしょうか?
今日はそんなお話をお届けしていきます。

* * * * *

星見かおる(以下、星):私もね〜続かない族だし、今でもあんまり続かないと私個人は思ってる人だから、本当にタイムリーなお話だなと思っていて。

私は今までね、バイトもしてきたし、会社員とかもやってきたし、まあ今個人事業主でね、やってますけど。

同じことをずっと続けられないっていうのはすごい自分で思ってるし、分かってるんですよね。ルーティンっていうんですか。

いかに自分を飽きさせないかっていうことに、死力を尽くしている人生だと思います。

伊藤巴(以下、巴):そうなんだ。すごい何でも、色々やってるのにちゃんと全部長続きしているように私には見えてるんだけど。
それが、“そう見られやすい人”っていうことだ。

星:見せるのが上手いだけ(笑)。皆さんが続いているように見えるってことは、ある意味結果オーライだと思うんですけど。

同じことをずっと続けていくのが苦手な自分と、どううまく付き合っていくのかっていうのを私が考えた時に、個人事業主って言っても、たとえば占いするにしても漫画描く仕事にしても、それ以外の業務っていっぱいある訳ですよね。

メールを返したりだとか、ブログを更新する、SNSを更新するとかね。
今だったらYouTubeとかもありますし、経理とか事務処理とかもいっぱい。

仕事ってどっちにしろ、いろんな仕事が存在しちゃう訳ですよね。

漫画描くにしても、漫画の作画をするっていうのもあれば、資料を集めにちょっと散歩に行く、アイデア出しに行くとかっていうのもあるけど、私の場合はずーっと同じことを続けると、どっかで飽きちゃうから、色々入れる・色々やるみたいな。

たとえば経理を、今日も午前中で終わらせてたんですけど、経理をいつも毎月、月末に前月のやつを終わらせるって決めてるんですよ。

本当はギュッてやったほうが早いのに、途中で飽きちゃうんですよ、私。
だから、3日ぐらいに分けてるんです。

で、まずレシートをこうちょっと分けるみたいな。
で、まだやりたいかなって自分に聞いた時、もうやりたくねえなって返ってくると、じゃあまた明日。じゃあ、みたいな。いや、今日はもうこれやんないって言って。

じゃあ他に今日やらなきゃいけないことの中で、メール返そうかなってメールをこう、今日のやつは返すけど、明日でもいいメールはどうしようかなと思ったら、「やりたい?」って(自分に)聞いて、「やれるな・やりたい」って思ったら返す。

漫画も今週このぐらいまで進めたいなって言うのがあるけど、「じゃあ今日取り組みますか? 今取り組みますか?」って(自分に)聞いたら、「ん〜、今日取り組みたいけど、今この瞬間取り組みたい訳じゃなくて、今はちょっとお菓子食べたいな」と思ったらお菓子食べる(笑)。

巴:あ〜、なんか分かったぞ。自分の心の声を大事にしてるってことですね。

星:それです、それ。
あんまりキチキチ決めないっていうか、もちろん決めてはいるけど、余白を持ってるから、入れ替えられる状態にしてるんですよね。

だから、たとえばおやつの話でいっても、私本当に気分屋だから、今しょっぱいもの食べたいとか甘いもの食べたいとか、なんだったら「小腹空いてるから、卵かけごはん食べちゃえ」みたいな時もあるんだけど(笑)。

そこで甘いもの食べたくないのに、クッキーが余ってるからクッキーにしちゃえってやると、それが我慢になったり、「あ、もう嫌だ」みたいになっちゃう。

巴:あ〜〜〜〜、やってたな〜、前。

星:ちっちゃいことだけど、なんかやりたくないんだったら、やめなっていう。
片付けるためにクッキー食べると、まるで自分がゴミ箱みたいになるの。
クッキー片付けマシンみたいな。

巴:確かに。残飯処理機みたいな。

星:そうそう、残飯処理みたいな。

もちろん、ご家族とかいるなら難しいのかもしれないけど、そういう小さなことの積み重ねにおいて、自分がやりたくないことを極力分散して。

〆切には間に合わせなきゃいけないんだけれども、その中で今一番どれやりたいかなとか、逆にこれをやりたくないなとか、決めてる。

巴:たまに「〆切が迫っているのにどうしてもやる気にならない」みたいな相談もあるんだけど……それはそもそも、そういう精神状況になってしまうほど我慢してるってことなのかな。

星:私ね、あんまり〆切に追われることがない人間だから役に立たないかもしれないけど、ごめんね。

あのね、一応ちょっと言っとくと、そんなすごい人間とかじゃなくって、心が弱すぎて、〆切が迫って「〆切を過ぎちゃったらどうしよう」っていうストレスがいっぱいになり過ぎちゃって(笑)。

手がつかなくなる、他のことに。「ああああ」みたいな。

そういうのもあるから、あんまり〆切ギリギリでやるより、「ストレスが溜まってるから早くやろう」となるんですけど。まあそれは置いといて。

どうやら“ギリギリになってやる組”って、漫画描いてる人とかに多いって聞いて、何でそうなんのかなって思って(本人たちに)聞いてみて。

もちろん漫画って工数が多いから、キツいのはわかるんですよ。

それはあるけど、ギリギリでうまく達成できたという達成感を学習してしまってるらしいんですよ、そういう人達って。

巴:あ〜、成功体験ってやつだ!

星:そう、それそれそれ。それで、次もどうせ何とかなるだろうみたいな心もあるらしくて。私にはちょっと分からなくて申し訳ないんだけど。

巴:いやもう私、いたく解るんですけど(笑)。
それやってたやってた。

毎回ギリギリ間に合うから、今回もギリギリ間に合うんじゃないかって心のどっかで思ってて、毎回ギリギリのスケジュールにしてしまうっていう。

星:そうそう。だからそういう人たちは、うまくいってるってことは、多分ずっと続くと思うし。

おそらく何か大失敗というか、本当に大きなことが起こったら変わる可能性はあるけど、まあ「うまくいってんならいいんじゃないですか」っていう、個人的にはそういう答えになっちゃうかも。

巴:そうね。私も生活が変わったりだとか、今の自分の状況が変わって、ギリギリで間に合わないことが増えてきたんだよね。
年齢とかもあるかもしれないけど、“加齢”みたいな(笑)。

星:まあそうね、体力が落ちるからね。あるある。

巴:体力の衰えとか、徹夜できないとか。っていうので、なんかもうどうにもできなくなって、そこで初めて「これは改善せねば」って思ったから。

やっぱ人って、切羽詰まらないとやらないのね(笑)。
自分を変えるみたいなことを。

星:そうですね〜。

ちょっと自分もパッと思い浮かばないけど、もしかしたら〆切過ぎちゃって痛い目にあったことがあって、それ以来すごいストレスなのかも知れないし。

〆切すぎちゃった後に何か襲いかかってくるかも知れないと思う、想像力が大きすぎるのかもしれないですね。「こうなっちゃったらどうしよう」みたいな。

巴:ああ確かに、不安が大きすぎる人っていうのは多い。

星:そうそうそう、だからそういう意味では、私はもしかしたら不安をうまく使って、早め早めに処理している可能性は高いですね。

巴:不安を感じたくないから、不安から逃げるために、前倒しでやってるっていう(笑)。

星:そそそ(笑)。夢とかに見ちゃうんだもん。「〆切すぎちゃった!」みたいな夢。で、ちっとも眠れないから、だったらやろうぜみたいな。

巴:(笑)なるほど。逆に(不安を)感じすぎる人だから、それができるのかも知れない。

星:そうそうそう、これはこれで嫌なんだと思うけど。
「気にしちゃう!」って他が手につかないから、やってるみたいな。

巴:あ〜〜、もうアレで不安がいっぱいになるぐらいだったら、先にやっちまおうって。

星:やっちゃおう、みたいなね。まあ、その人の内容によるかもしれないけど、〆切があるってことは、その後にね、他に仕事してる人に迷惑がかかっちゃうかもしれないっていうことがあるから。

自分に責任かかるだけならいいけど、人に迷惑かけるのはちょっと嫌だなみたいな、そういうのはありますね。

巴:仕事の〆切はそうかも。
他の各方面の関係者に迷惑がかかるっていう(笑)。

星:そうそうそう、だから逆にそういう自分を利用するといいかもしれないですね。自分だけだったら後回しになっちゃう。

よくね、個人事業主あるあるだけど、自分の仕事は後回しで……デザイナーさんが自分の名刺とかホームページは後回しでお客さんのばっかやってる(笑)、自分のホームページがなんかすげえ昔のやつなんだけどどうしよう、ってなってるみたいなね。

巴:ああ、わかる〜〜。

星:でも誰にも迷惑かかってないからね、そうなるんですよね。

巴:まあね、自分は後回しにしちゃうんでしょうね〜。

星:そうそうそう。だけど、ほら人に頼まれて〆切あるってことは、お金ももらってるしっていう手前、絶対やるんだと思うんですけどね。

巴:うん。じゃあ、その仕事が続かない、っていうよりは“飽きちゃう”人でも続けるポイントとしては、そうだなあ……。

“いろんなことができるような職種に就く”っていうのも、まずひとつなんだろうし。

星:だしー。会社員でもね、何個か色々ある中で、ギュッて詰めすぎないほうがいいパターンもあると思うんですよね。

たとえば、メールは返すけれども、メール返す時間を1回にまとめるよりは何回かに分けちゃうとかね。

巴:あ〜〜、まあそれができるなら。

星:自分の頃は10年ぐらい前だからアレだけど、(その頃)コピー取るとかFAX送るとか、色々仕事ってあったと思うんだけれども。

いろんな仕事がある中で、マストなものからやっていけばいいんだけど、その中でも分散させていくほうが、飽き性の人は飽きないのかもしれないですね。

巴:うん。飽き性とかじゃなくても、人間の集中力は25分くらいしか続かないっていうような話あったよね。
その、タスクを細かく分けて分散するっていうのは、確かにいい気がします。

星:そうそうそう。だいたい人によって……飲み物とかでもそうなんだけど、「もう私はここのコーヒーとかお茶じゃないとダメ」みたいなタイプは結構同じことを続けていくタイプだと思うんだけど。

私はやっぱり会社員時代とかは、もう毎日違うペットボトルのジュースとか持ってった気がするんですよね。土日になるとドラッグストアでいろんな飲み物とか新しいものとか仕入れてって、それを楽しみにするみたいな。

「今日はカルピス」「今日はほうじ茶」みたいな感じで、1本100円とか150円で毎日楽しいことが増えるならいいかなって。

多分その手のタイプで、毎日が同じだと思うとストレスが溜まる人は、ルーティンにならないようなものがあるといいかもしれないですね。お昼ごはんを変えてみるとか。

巴:業務内容もそうだけど、業務時間以外のところに何か刺激を作り出す。

星:そうそうそうそう。何かやっていく余裕があればいいかもしれません。

巴:うんうん。あと、最初に言ってた“自分の心の声を聞く”

星:「今は何が欲しいんだい? 私」みたいな。

巴:う〜ん、それができてない人はすごく多いと思います。

星:これはでもねー、やっぱり(日々の)余白だったり。睡眠とれてないとか、あまりにも疲れてるとね、自分の声は全く聞こえなくなるし。

あと我慢しすぎても聞こえないので、聞こえない方はまず、自分の(心の)声を聞く練習からしていかなきゃいけないですね。

巴:そうね。それを聞こえる状態にしておく、健康状態というか……睡眠時間をちょっと多めにしたりとか、食生活を気にするとか?

星:そうですね。自分がリラックスできる状態を1日の中でどこか作れるといいですね。
一番いいのはお家ですけどね。

家の中が落ち着かないっていう人はずっと緊張状態だから、そこから改善したほうがいいと思います。

巴:あ〜、確かになー。私は自宅で仕事してるからなんだけども……今喋ってる場所が仕事部屋なんですけど。
仕事部屋はめちゃくちゃガチャガチャしてるのね。

多分、興奮状態にしたいからなんだと思うんですけど。
「仕事するぞ」みたいな。

その代わり、自室は緩めるように気をつけてる。あんまり物をいっぱい置かないようにするとか、人をダメにするクッションを置くとか(笑)。

星:私もこの間ネットで見たけど、部屋とか机とか、要は視界の中にいっぱいものがあると、それだけで頭の中の注意力が分散されていって集中できないらしいから。

もちろん一番いいのはお部屋をきれいにすることだけど、難しければ自分が仕事とか色々やる机の上のものを少なくするとかね、そういうのでもいい。
そのぐらいから始めてもいいかもしれないですね。

巴:私はもう机の上は基本モノがいっぱいあるんですけど(笑)。
あるけど、やっぱり心が乱れてる時は、より汚い。

心が落ち着いている時は、確かに物はいっぱいあるんだけど、それでもちゃんと整然としてる。自分の中のルールには則ってる。どこにどれがあって、とか。

確かに心が落ち着いていないというか、それこそ自分の心の声が聞こえなくなってるような時は無駄にモノが積み重なったりとかしてるので、私も気をつけます。

星:机の上でもいいし、自分のお部屋でもいいし、そういうものを片付けたり、物捨てたりとかもいいかもしれないですね。

巴:うんうん。会社員の人でも自分のデスクがある人は、机あったりとか。

星:そうそう、絶対あるから。

巴:接客とか、事務仕事じゃない人は、それでも自分のスペース的な物はある気がする。何だろう? ロッカーとか?

星:ああそうね、ロッカーとかもいいかもしれないし。
何かしら捨てたり整えたりするのはいいですよね、きっと。

巴:私、居酒屋とかでアルバイトしてる時でも「だいたい自分はここに立ってるな」みたいな場所があった(笑)。別に自分の場所じゃないんだけど。

星:ああ、定位置あるよね。

巴:そこから見える場所を綺麗にしたりはしてたかな。
暇だったらすぐ掃除したりしてたので。

星:そういうのもいいですよね。

だから(これまでのことを)順番で言うと、

続かないことがあって、
 ↓
自分の声も聞こえない、ってなったら
 ↓
いろいろ整えていただく

っていうので、そこから始めてみて。
まあ、自分ができるところからやっていったらいいですよね。

巴:それこそね、完璧主義を出して、じゃあ全部きちっとしなきゃってすると、それはそれでまたストレスになる。

星:あとは地方の人で、車持っていらっしゃる方だったら、車の中にゴミとか物が溜まりやすいっていう人もいると思うので。そういうの捨てるのとかもいいんじゃないですかね。

巴:あ〜確かに、車の掃除はけっこう気分転換になるというか……。

星:綺麗な車に乗ってると、ちょっと気分上がって通勤できそうな感じがしますからね。

巴:車はね、第二の部屋ですからね。

星:そうそうそうそう。人によっては飲んだペットボトルとかそのままになってるんだったらね、土日にそう言うのを掃除する時間を作るとか、いいかもしれないですね。

巴:考えてみたら私のパートナーも、やっぱり島根の人なんで車を常に持ってるんだけども。家はちょっと散らかり気味になっても、車の中のゴミはめちゃくちゃこまめに捨ててるな、と今思い出しました。

星:あ〜。やっぱり気持ちよく運転したいからかもしれないですよね。

巴:確かに精神は安定してるなぁと(笑)。

自分のエリアを綺麗にする、自分自身も含めて。自分自身と自分のいる場所を整えて、自分の心の声を聞く、っていうのが大事ってことですね。

星:ですかね〜。それでちょっと試してみて欲しいですね。

巴:はい、ありがとうございます。

* * * * * 

今回もいろいろなお話が出てきましたね。

総合すると、けっきょく自分自身や自分の心を大事にしようねって話なんですけど……悩みの渦に飲まれている最中の人って、そういう当たり前のことができなくなるじゃないですか。

というか、できてないことに気づくこともできない、みたいな。
そこまで末期の人は、メンタルクリニックかカウンセリングなど専門家を頼って欲しいんですけども。

「いや、まだ一歩立ち止まれるぞ」っていう人は、ぜひ今回の話を参考に「今の自分がどういう状態であるか振り返る、ちゃんと見つめる」っていうのをやってみてほしいです。

次回は「自分に合う働きかた」とか「仕事を長く続ける以前に、自分はどう生きたいか?」という話をしていきたいと思います。

それでは次回のぱりこラジオをお楽しみに。漫画家カウンセラー・伊藤巴でした。ごきげんよう、さようなら。

※次の回は4月12日(金)20時に配信済みです。↓
対談の編集が間に合わなくて雑談回です😂

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