剣豪、フリーランス武士「宮本武蔵」が後世に伝えたかった生きざま ⑳
水の巻、詳細を読み解く
「目くばりということ」
武蔵は日ごろの
生活や仕事のときから
目のくばり方は
「大きく、広く」くばるのである。
観の目:
物ごとの本質を深く
見極めることを第一とし
見(けん)の目:
表面のあれこれの動きを見ることは
二の次とせよ
と説いている。
世の中のできごとを
広く大きな目くばりで見わたし
物ごとの本質を深く
見きわめることがまず大切であると。
まずは全体を大きく見わたし
ものごとの大局、状況
本当は
「何が行われようとしているのか」を
深く見きわめることが
何より大事であると。
木を見て森を見ない姿勢はよくないのです。
目さきに見える小さなできごとに
気をとられるより
広く全体を見わたして
全体の状況を正確に知ることが
まず、大事なことと
言っている。
例えるなら
「 となりの国からおととい
ミサイルが発射された。
きのうもミサイルが発射された。
そんな時に
ミサイルが発射されたことだけを
あれこれと見ないで
となりの国の最高責任者は
どのような談話を発表したか?
最高責任者はどのような人物か?
経済的にどうなっているか?
国民の生活ぶりはどうなのか?
となりの国はいったい何を
まわりの国に求めているのか?
というように
かずかずのでき事を
大きく、広く
すばやく見わたして
総合的に判断して
となりの国がまわりの国に
望んでいることを見極める 」
みたいな事でしょうか。
ことの真相、真意がわかっていないと
対応が、ちぐはぐになってしまい
なかなか問題の解決には至らないものです。
となりの国が発射したミサイルを
撃ち落とすだけの対応では
永遠に問題を解決することはできません。
参考、引用「五輪書」神子侃訳 徳間書店