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OneBooksさんとコミックモールさん比較レポ

画像で説明する際に、自作の二次創作夢小説を収録した非公式の同人誌を取り扱っております。苦手な方はご注意ください。

まえがき

こんにちは。間(あわい)と申します。

下記のnoteで記述していた、数か月前に発行した同人誌がありがたいことに完売し、再販をする運びとなったので依頼させていただいた印刷所さん二社の違いやおすすめのポイントを備忘録として残しておくことにしました。

このnoteを通して、小説同人誌を作るために一歩を踏み出さんとするあなたの背中を押すお手伝いが出来たら嬉しいです。

比較レポ

仕上がりの違い

私がこのnoteを書こうと思い立ったのは、二社の印刷の色味の違いが顕著だったからでした。

左が第二版(コミックモールさん)、右が第一版(OneBooksさん)

上記の画像を見比べていただくと、第二版(左)の方が黄味が抑えられた仕上がりなのがわかると思います。

ちなみに入稿データはこちら。

ジャンルがわかる部分は黒線で消してあります

モニターで見た時の温かな色味に近いのはOneBooksさんで、コミックモールさんは白っぽいスタイリッシュな色味になっています。

同じ素材を使っているので、コミックモールさんの方は最初目にした時、「あれ? 白い?」と驚きました。おそらくベルベットPPを使うために色味を淡くしたので、印刷機によって違いが出たのかなと思います。(どちらもCMYK印刷)

コミックモールさんを利用した他の方の投稿を拝見すると、鮮やかな色だと色味がはっきり出るようなので、色が淡かったのがコミックモールさんの印刷機と少し相性が悪かったのかなと思います。

<参考>
第一版と第二版の装丁の違い

第一版
印刷所:OneBooks(RED TRAIN)さん

サイズ:A6(文庫)/本文ページ数:280ページ
表紙用紙:マットポスト 180kg
カバー用紙:コート(オーロラ) 110kg
加工:カバーにベルベットPP加工
本文用紙:淡クリームキンマリ 72.5kg
遊び紙:遊び紙(※前のみ)紀州の色上質 厚口 空

第二版
印刷所:コミックモールさん

サイズ:A6(文庫)/本文ページ数:286ページ
表紙用紙:アートポスト 180kg
カバー用紙:コート紙 110kg
加工:カバーにベルベットPP加工
本文用紙:書籍用紙クリーム
遊び紙:クラシコトレーシング 52kg ブルー

OneBooksさんのおすすめポイント

・お問い合わせした際の返信がとても丁寧
→ぬりたしについてお問い合わせした時、初心者の私にもわかりやすいようにとても丁寧に詳しく説明してくださいました。返信も早いです。

・一冊から作れる
→一~四冊は納期が延びますが、一冊から作ることができるのは大変ありがたいです。

・選べる本文用紙の数が豊富
→色味も厚さも質感も様々な用紙から選択できます。商業小説の文庫本に使われているような薄い紙が選択できるので、分厚い本を作りたい方におすすめです。
また、本文用紙について詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。

・本文がカラーでもモノクロでも料金が同じ
→疑似小口染めやカラーページを挿入したいときに、とてもありがたい料金設定だな……と思います。カバーと帯が料金内なのも、本格的な文庫本を作りたい方にぴったりの印刷所さんだと思います。

コミックモールさんのおすすめポイント

・何と言ってもお安い
→カバー付き文庫同人誌をオンデマンド印刷で20部以上印刷するなら、圧倒的にコミックモールさんがおすすめです……!納期は変動しますがPP無料フェア(クリア、マット、ベルベット、トワイライト)を常時行っていて、この安さで大丈夫か心配になるほどのお安さです。あと、本と一緒にたくさんの用紙見本やメモもつけてくださってこちらが申し訳なくなるほどのサービスをしてくださいます。

・納期が短い
7月1日あたりに入稿して希望納品日が2024年7月24日だったのですが、なんと2024年7月12日に納品されました。コミックモールさんから連絡がきたときにはたまげました。とても早く、かつ高クオリティで製本してくださいます。

・カバー巻きがとてもかっちりしていて綺麗
→私はとても不器用なので、カバー巻きまで行ってくださるのが本当にありがたいです。しかも凄く綺麗に巻いてくださいます。(OneBooksさんも料金内でカバー巻きしてくださいます)

・書籍用紙クリームがとても良い用紙だった
書籍用紙というとどうしても淡クリームキンマリが思い浮かぶと思うのですが、200ページを超えると紙の硬さが気になっていて……。今回選択した書籍用紙クリームは柔らかくてめくりやすい、とても良い用紙で惚れ惚れしました。今度分厚い本(300ページ以上)を作る時はライト書籍用紙クリーム50kgを使ってみたいです。

個人的にううん……と思ったポイント

OneBooksさん

・一冊でも百冊でも単価が変わらない
→本当は第二版もOneBooksさんにお願いするつもりだったのですが、第二版は第一版の三倍ほどの冊数刷ることにしたので予算を大幅にオーバーしてしまい、泣く泣く諦めました……。他の印刷所さんのように、冊数が増えるほど単価が安くなる仕組みではないので、装丁に凝ると予算が潤沢にないと厳しいかもしれません。

コミックモールさん

・ホームページが少し見づらい
→初めて入稿する方にとってはかなりハードルが高いかもしれません。私は今回本を作るのが5回目くらいなのですが、それでも他の印刷所さんとの違いに戸惑いました。ただ、入稿方法はシンプルで、やり取りは基本的にメールで完結するのでそこはおすすめです。もし困ったことがありましたら、一度利用させていただいた身としてお力になれるかもしれないのでお気軽にご質問ください。

あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました!

今回制作した同人誌はBOOTHにて販売いたします。といっても再録集なので、もし私の作品に興味を持ってくださったら下記のリットリンクより私のpixivやカクヨムなどに飛んでいただければ大体の作品を読むことができます。ご興味があればぜひ。(pixivは二次創作夢小説が主なので苦手な方はご注意ください)


今回私が制作した小説同人誌の購入はこちらから


何か質問などあればコメント欄か、マシュマロに送ってくださればお答えしますのでお気軽にどうぞ。私が先人たちにお世話になったように、今一歩を踏み出そうとするあなたのお役に立てれば幸いです。

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