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避難所が快適になれば

 避難所の間仕切りや仮設住宅づくりにも取り組んできた建築家の坂茂さんのインタビュー。避難所が快適になれば仮設住宅を経ずに災害復興住宅に入居という道筋も描けるという指摘や、地域住民が避難所の設営や運営の訓練を受け発災時には派遣されるというイタリアの事例紹介など、興味深い。

 突然に住居を追われる人がたくさん発生する事態は、なにも自然災害だけではない。もし台湾環境や朝鮮半島で有事があれば、国内に多くの避難民を受け入れるべき状況が生じるかもしれない。人口減少社会で家余りの時代においては既にインフラが整備されている団地やかつてのリゾートマンションなどを活用する手もあるかもしれないが、いつ必要となるかもわからないインフラを維持するコストを考えるとやはり仮設住宅にせよ災害復興住宅にせよ新造が主な整備方針となろうか。


 連載「1995年からの現在知」は、坂さんのインタビューを皮切りに、おそらく今日から1/17に向けて阪神淡路大震災の記憶をたどる内容になるのだろう。
 この連載では、先にギャルマインドについての記事を紹介した。

 その後も、ひろゆきブームとこんまりブームを結びつける論考や、TKのインタビューなど面白い記事が続いており、そしてそれらに対するもコメントプラスも盛り上がっている。

 この連載が面白く感じられる大きな要因は、私が1995年に多感な時期を過ごしていたからだろう。

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