「ドキュメンタリー映画」はスキですか?
ドキュメンタリー好きって言える人に憧れています。
なんとなく、映画好き!オトナ!って感じ。
そもそも「ドキュメンタリ―映画」ってなに?普通の映画と何が違うの?という方のためにコトバンクさんで引いてみました。
撮影対象を現実の事象や人物に求め、虚構ではなく事実を描こうとする映画。日本でいう「記録映画」と同等視される場合と、そのなかの一つの下位ジャンルとみなされる場合がある。後者の場合、記録映画のなかでも、ニュース映画や科学映画などに比べ、メッセージ性や作家性、芸術性が強いものをさす。日本大百科全書(ニッポニカ)の解説より
虚構ではなく事実(ドーン!)
広報スタッフの私は、大の虚構好き。
虚構の世界を味わってこそ映画と思っていたため、子どものころからあんまり「ドキュメンタリー映画」に触れる機会がありませんでした。なんとなく、難しそう…とか、問題意識が必要…? とか、現実のつらさを思い知らされるのでは…? と自分からは観ようとは思わなかったんです。
でもこの仕事をはじめて、数々のドキュメンタリーの名作を観てカルチャーショックを受けることになります。
世界には、虚構よりもおもしろい事実があった。
・自分以外の生き方に触れる
・非日常を体験する
・しばし、自分を忘れて旅をする
まさに、今やりたくてもできないことが「ドキュメンタリー映画」には詰まっています。
ただいまパラブラでは「GWはうちでドキュメンタリー映画を観よう!」略して「#うちドキュ」を開催中。
映画・映像のバリアフリー制作を通じて出会った選りすぐりの「ドキュメンタリー映画」を劇場では見逃してしまった方たちに向けて、#StayHome のこの機会に観てもらえるようにと字幕付き、音声ガイドもアプリで聞けるようにして配信するこの企画。公開される5作品はすべてドキュメンタリー。監督たちの撮りおろし自撮りトークつき。
百聞は一見に如かず。
1作品1000円で、堂々と「ドキュメンタリー映画」が好きって言える人になれちゃうかも。
Palabra Presents
GWはうちでドキュメンタリー映画を観よう!
「東京干潟」 2019年/村上浩康監督/83分
★日本映画製作者協会主催『新藤兼人賞』金賞★
©TOKYO HIGATA PROJECT
【キャスト・スタッフ】
撮影・編集・製作・監督 村上浩康
【イントロダクション】
昭和から平成、そして令和へと時代が移ろうなかで、都市の “最下流”多摩川の河口から、一人の人間の生き様を追いつつ、環境破壊・高齢化社会・格差問題・ペット遺棄など、様々な日本の現在(いま)を浮き彫りにする。
【ストーリー】
多摩川の河口でシジミを獲るホームレスの老人。
彼は捨てられた十数匹の猫を殺処分から救うため、日々世話をしながら干潟の小屋で10年以上暮らしている。80代半ばと思えない強靭な肉体を持つ老人は、シジミを売ったわずかな金で猫のエサと日々の糧を得ている。
彼は素手で漁をする。それはシジミと共存していく為に、成長途中の稚貝は絶対に獲らないと自ら厳しく決めているからだ。しかし近年、一部の人々により無計画な乱獲が始まり、シジミの数は激減していく。映画は、変わりゆく環境の中で懸命に猫たちと生きる老人の姿を描くと共に、彼の波乱に満ちた人生へも分け入っていく。炭鉱町に生まれ、返還前の沖縄で米軍基地に憲兵として勤務し、本土に帰国後、建築関係の会社を起業し、バブル期の東京の街を作りあげてきた男の人生。2020年のオリンピックを目前に控え、干潟には橋が架かり、沿岸には高層ホテルが建てられる。変わりゆく東京の姿を彼は複雑な思いで見つめる。
自撮りトーク:村上浩康監督
「蟹の惑星」 2019年/村上浩康監督/68分
★日本映画製作者協会主催『新藤兼人賞』金賞★
©TOKYO HIGATA PROJECT
【キャスト・スタッフ】
出演 吉田唯義
撮影・編集・製作・監督 村上浩康 音楽 田中舘靖子
【イントロダクション】
身近な自然に目を向けることの大切さと、都市の中にある別世界を描く全編“カニづくし”のワンダームービー。
【ストーリー】
多摩川河口の干潟は狭い範囲に、多くの種類のカニが生息する貴重な自然の宝庫である。
大都会の中で、これほどのカニが見られる場所はかなり珍しい。吉田唯義(ただよし)さんは、ここで15年に渡って独自にカニの観察を続けている。毎日のように干潟を訪れては、カニたちの生態を調べ記録しているのだ。吉田さんは誰よりも多摩川のカニに詳しいが、その視点はとてもユニークで、他の人が考えつかないような方法でカニたちの生態を調べている。映画は吉田さんと干潟をフィールドワークしながら、カニたちの驚くべき営みを見つめていく。カメラはカニたちに限りなく接近し、肉眼では決して捉えられない世界を映し、迫力あるフォルムと美しい色彩が画面いっぱいに拡がる。
そして小さなカニたちの営みが地球や月など、宇宙とも結びついていることを解き明かし、さらには戦争や震災が与えた現実の問題までを描き出す。
自撮りトーク:村上浩康監督
「オキナワへいこう」 2019年/大西暢夫監督/81分
©大西暢夫/NPO法人kokoima
【スタッフ】
監督・撮影・編集:大西暢夫
【イントロダクション】
精神科の長期入院の患者を抱える大阪の浅香山病院が舞台だ。
何十年と入院し続け、退院の見込みはほとんどない慢性期病棟。そんな中、一人の患者が「沖縄に行きたい」という夢を語ったことがきっかけで、有志の看護師たちが動き始めた。 沖縄旅行は、5人中2人しか実現しなかったが、その些細なきっかけが、精神科病棟に風を吹かせ、患者の生きかたを変えた。
配給:NPO法人kokoima
自撮りトーク:大西暢夫監督
「もうろうをいきる」 2017年/西原孝至監督/91分
© 2017Siglo
【キャスト・スタッフ】
監督 :西原孝至
企画・製作:山上徹二郎、大河内直之、北岡賢剛
プロデューサー:小町谷健彦、山上徹二郎
撮影:加藤孝信、山本大輔
録音:小町谷健彦
整音:若林大記
編集:西原孝至
編集協力:金子尚樹、植田浩行
音楽:柳下美恵、テーマ曲/桜井まみ(「寝耳に銀の刺繍」「今日」)
協賛:NPO法人バリアフリー映画研究会
協力:全国盲ろう者協会、東京・盲ろう者友の会、東京大学先端科学技術研究センター・福島研究室、NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター(MASC)、Palabra
【イントロダクション】
ぼくの指に きみの指が触れたとき そこに言葉が生まれた
目が見えなくて耳が聞こえない人のことを、盲ろう者といいます。盲ろうの人たちは、指で触れあうことで世界とつながっています。地域で支えあいながら暮らしている盲ろうの人たちを、全国各地に訪ねました。
この作品は盲ろう者の人たちをめぐる映画ですが、同時に人びとは誰も皆いろいろな可能性を持ってつながっていて、そのつながりの中から常に希望の糸を紡いで暮らしていることを伝えたいと思いました。
人は独りではない=その瞬間をつかまえるような作品を目指して、盲ろう者と周囲の人たちとの関係性をまじろがず カメラで見つめました。
私たちが生きていくことの原点が、盲ろうという“障がい”の中につまっていることを、この映画から発見してほしいと願っています。
『わたしの自由について〜SEALDs 2015〜』の西原孝至監督が人生の本当の豊かさをみつめる
本作の監督は、学生団体SEALDsの活動を追った『わたしの自由について〜SEALDs 2015〜』が大きな注目を集めた西原孝至。前作に続き、不安を抱えながらも手探りで新しい一歩を踏み出そうとしている人々の姿を、透徹した柔らかい眼差しで見つめている。
製作・配給:シグロ
自撮りトーク:西原孝至監督
「まひるのほし」 1999年/佐藤真監督/93分
©「まひるのほし」製作委員会
【キャスト・スタッフ】
製作:「まひるのほし」製作委員会
監督:佐藤真
製作:山上徹二郎/庄幸司郎
撮影監督:田島征三
撮影:大津幸四郎
録音:久保田幸雄
【イントロダクション】
登場するのは7人のアーティストたち
彼らは、知的障害者と呼ばれる人たちでもある。
7人の創作活動とそれを支えている暮らしの断片を見つめていると、アートの貌(かたち)がほの見えてくる。
7人のアーティストの世界を旅しながら、映画はゆっくりと自由になってゆく・・・。
「障害者アート」をこえた「アート」
「阿賀に生きる」などでドキュメンタリー作家として国際的にも高い評価を受ける佐藤真の監督作品。画家の田島征三が撮影監督を務め、「障害者アート」をこえた「アート」の全体像に迫る。
配給:株式会社シグロ
自撮りトーク:山上徹二郎プロデューサー
作品情報は以上です。
さあ、チケットをクリック!GWはうちでドキュメンタリー映画を観よう!!
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